ルーターの接続方法とWifi設定の管理

更新日:2024年01月11日
ルーターの接続方法とWifi設定の管理
「無線でインターネットに接続したい」「スマートフォンを自宅のWifiに繋ぎたい」そんなときに必要なのが、無線LANルーター(Wifiルーター)です。
今回は、ルーターの接続方法を具体的にご紹介するとともに、Wifiでインターネット接続するための設定も詳しく解説します。
インターネットが繋がらないときの対処方法にも触れていきますので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
監修者:西村 敏正
西村 敏正
日本PCサービス株式会社カスタマーサービス部 部長 兼 NPO法人ⅠT整備士協会 理事
保有資格:パソコン整備士検定/社内IT整備士検定/デジタル庁 デジタル推進委員
2005年4月、日本PCサービス株式会社に入社。関西圏を中心に年間1,000件以上のパソコン修理などデジタルトラブル対応を6年間実施。
その後、会員サポート事業の責任者として全国からの様々なIoT機器サポート対応を行うコンタクトセンター事業の立ち上げと運営に従事し、デジタル機器サポートのスキーム構築にも9年間携わる。
また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として、中小企業のDX化を促進するため法人向けの新たな資格制度を構築。

Wifiルーターの接続方法

まずは事前確認

ルーターの接続に取り掛かる前に、まずはみなさんの契約されているインターネットサービスがきちんと使える状態にあるかどうかを確認しておきましょう。
インターネットの開通工事が完了していれば、部屋にはすでに次のいずれかが設置されています

・光回線の場合:終端装置(ONU)
・アナログ回線(ADSLなど)の場合:モデム

この終端装置(モデム)とパソコンをLANケーブルで直に接続し、次の手順でネットに繋がるかどうか試してみてください。

(Windows10の場合)
1.タスクバーからWindowsのアイコン→「設定(歯車のアイコン)」→「ネットワークとインターネット」を選択します。
2.左のメニューから「ダイヤルアップ」を選択し、「新しい接続を設定する」をクリックします。
3.「インターネットに接続します」が選択されていることを確認し、「次へ」ボタンをクリックします。
4.「どのような方法で接続しますか?」と表示されるので、「ブロードバンド」を選択します。
5.「ユーザー名」と「パスワード」に、プロバイダから送付されたユーザー名・パスワードをそれぞれ入力します。「接続名」には任意の名前(何でもOKです)を入力し、最後に「接続」ボタンをクリックしてください。
6.これで設定は完了です。ブラウザを開き、いつものようにネットを閲覧できるかどうか試してみましょう。

上記の手順でネットに繋がることが確認できたら、いよいよルーターを接続するための準備に入ります。
接続に必要なアイテムをリストアップしましたので、あらかじめ用意しておいてくださいね。

 

必要なもの

▼無線LANルーター

▼LANケーブル

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インターネットの開通がまだの場合

インターネットサービスが使える状態でない場合、まずは光回線の契約を行いましょう。
マンションでははじめから光回線がひかれている場合もありますが、その回線を利用するにもプロバイダとの契約が必要です。
以下で初心者にも分かりやすく光回線の選び方をご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

関連ページ:初心者向け!おすすめ光回線の失敗しない選び方

ルーターの接続手順

それでは早速、ルーターの接続手順を見ていきましょう。

1. モデム(終端装置)の電源を切る
モデムの電源は、一旦オフにします。
本体に電源スイッチがない場合は、電源ケーブルを抜いてください。

2. LANケーブルでモデムとルーターを接続する
・モデム側:基本的にLANポートは1つだけなので、そのポートに接続
・ルーター側:「Internet」もしくは「WAN」と書かれたポートに接続

ルーター側にはポートがいくつか用意されており、回線用・周辺機器用の2種類に分かれています。
ここで接続する回線用のポートは他のポートと違う色になっていることが多く、基本的には1番下に配置されているので、よく確認して接続しましょう

3. ルーターの動作モードを選択する
ルーターによっては、動作モードの切り替えを本体のスイッチで行うことができます。

基本的には自動で最適なモードに設定してくれる「Auto」を選んでおくのがおすすめですが、他にも次のような種類があり、モードを手動で設定することもできます。

(Buffaloの場合)

モード名 スイッチ表記 動作内容
ルーターモード ON ルーター機能が有効になります。
ブリッジモード APまたはOFF ルーター機能が無効になります。
接続するモデムや終端装置がルーター機能を兼ねている場合に使用します。
中継機モード WB 他の無線LANルーターと接続する際に使用します。

ちなみに、ElecomではルーターモードをRTと表記し、ブリッジモードはアクセスポイントモードと呼びます。
呼び方が違うだけで、どのメーカーでも選択できるモードの種類は大体同じです。
メーカーごとの詳細は、ユーザーマニュアルを確認してください。

4. モデムとルーターの電源を入れる
最後に、モデムとルーターの電源をオンにします。
しばらく待って、ルーターの正面にある「Internet」のランプが点灯すれば設置完了です。

Wifiへの接続と管理画面

Wifiの設定

ルーターの設置が完了したら、続いてWifiでネットに接続するための設定を行っていきます。

<必要なもの>
・パソコン
・LANケーブル
・プロバイダから送付されたユーザー名・パスワード
・無線LANルーターの管理画面へのログインIDとパスワード(ルーターの取扱説明書に記載されています)
・無線LANルーターの設定用CD(なくてもOK)(場合によっては必要)
・無線LANルーターのネットワーク名と暗号キー(ルーター本体に貼ってあるシールで確認できます)

<設定方法>

1. LANケーブルでルーターとパソコンを接続する
ルーターの初期設定を行うため、一旦パソコンとルーターをLANケーブルで接続します。
パソコンは周辺機器のひとつなので、ルーター側では「LAN」と書かれたポートにケーブルを差し込みましょう。

このとき、ルーターの作動モードを「ブリッジモード(アクセスポイントモード)」にしている場合は、一時的に「ルーターモード」への切り替えが必要です。
これから操作するルーターの管理画面は、ルーターモードでないと表示することができません。
モードを「Auto」にしている場合も、もしこの後の手順で上手く画面が表示できないときには、ルーターモードに切り替えてから再度試してみてくださいね。

2. ルーターにログインする
ルーターに設定用のCDが付属している場合はパソコンでそれを読み込み、起動するウィザードに従って操作していきます。
CDがない場合は、コマンドプロンプトからルーターのIPアドレスをチェックしましょう。

<IPアドレスのチェック方法>
1.キーボードで「Windows + R」キーを同時に押すと「ファイル名を指定して実行」というダイアログが表示されるので、「cmd」と入力して「OK」ボタンをクリックします。
2.開いたコマンドプロンプトに「ipconfig」と入力し、「Enter」キーを押します。
3.表示される「Default Gateway」の値(例:192.168.11.1)がルーターのIPアドレスです。

IPアドレスのチェック方法

▲ipconfigでIPアドレスをチェックする方法。赤枠に囲われているIPアドレスがルーターのIPアドレスとなります。

このIPアドレスをブラウザのアドレスバーに入力すると、ルーターのログイン画面を開くことができます。
ここで入力するログインIDと初期パスワードは、ルーターのメーカーによって異なりますので、お使いのルーターの取扱説明書をチェックしてみてください。
たとえばBuffaloとElecomの場合は次の通りです。

メーカー名 ログインID 初期パスワード
Buffalo
(いずれかの組み合わせ)
admin password
root (空白)
Elecom admin admin

ちなみに、この初期パスワードはログイン後の管理画面から好きなものに変更することができます。
ログインIDは変更することができないため、こちらのIDをどこかにメモしておくか、きちんと覚えておきましょう。

3. ルーターにプロバイダの接続情報を設定する

ルーターの管理画面にログインできたら、WANに関する設定メニューを開きます。
メニュー名はメーカーによって異なりますが、「WANポート設定」「WAN側インタフェースの設定」や「PPPoE設定」といった名称になっているメーカーが多いようです。

たとえばBuffaloの管理画面では、ログイン後のトップ画面から「Internet/LAN」というメニューを選択し、「PPPoE」というボタンをクリックすると設定画面が開きます。
ここの「接続先ユーザー名」と「接続先パスワード」にプロバイダのユーザー名・パスワードを入力し保存しておくことで、今後はこのルーターを介してインターネットに接続できるようになります。

4. 必要に応じて管理画面・Wifiのパスワードを変更する

以上で設定は完了ですが、管理画面では他にも次の項目を変更することができます。

・管理画面のパスワード
・プロバイダ情報の接続先名
・Wifi(無線LANルーター)のネットワーク名(SSID)
・Wifiの暗号化キー(パスワード)

特にWifiの暗号化キーは、初期設定のまま使用していると外部から不正にアクセスされる恐れがあるため、自分だけが分かるものに変更しておくことをおすすめします。

5. 動作モードを切り替えた場合は元に戻しておく

管理画面を表示するため、最初に動作モードを「ルーターモード」に切り替えた場合は、再び「ブリッジモード(アクセスポイントモード)」または「Auto」に戻しておきましょう。
何も切り替えていない場合は、この手順は必要ありません。

Wifiに接続

初期設定が完了したら、実際にWifiで接続できるかどうか試してみましょう。

<パソコン(Windows10)の場合>
1.設定画面を開き、「ネットワークとインターネット」を選択します。
2.左のメニューから「Wi-Fi」を選択し、Wifiがオフになっていればオンに切り替えます。
3.「利用できるネットワークの一覧」から先ほど設置したWifiのネットワーク名を選択し、パスワード欄に暗号化キーを入力します。(デフォルトのネットワーク名・暗号化キーは、ルーター本体のシールに記載されていることが多いです)

この方法のほか、タスクバーのWifiアイコンをクリックすることでも「利用できるネットワークの一覧」を表示することができます。
その場合も、設置したWifiのネットワーク名を選び、暗号化キーを入力すればWifiに接続可能です。

<スマートフォンの場合>
1.設定画面で「Wi-fi」を選択し、ネットワークの一覧から設置したWifiのネットワーク名を選択します。
2.出てくるダイアログに暗号化キーを入力すれば、接続完了です。

▲スマートフォンでWifi接続したときの画面。いくつかネットワーク名がでてくるが自分が設定したネットワーク名あるいは、自分が設定したルーターのネットワーク名がでてくるのでそれをタップします。

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ルータートラブルと対処方法

インターネットが繋がらない

ここからは、ネットが繋がらないときに確認したいポイントと、ルーターに問題があった場合の対処法をあわせてご紹介していきます。

<確認したいポイント>
まず、ネットに繋がらなくなったときには次の項目をチェックしましょう。

・パソコン・スマートフォンがWifiに接続されているか
・ルーターの「Internet」ランプが点灯しているか
・モデム(終端装置)とパソコンを直接LANケーブルで接続すれば繋がるか

「Internet」ランプが消えている・モデムとパソコンを直接繋げばネットが見られる場合は、ルーターで何らかのトラブルが発生している可能性が高いです。

<対処方法>
次のいずれかの方法でルーターを再起動し、問題が解消されるかどうか試してみてください。

・ルーター本体のリセットボタンを押す
・ルーターの電源コードを一旦抜いてまた差し込む

「急にインターネットが繋がらなくなった!」というケースの大半は、この方法で解決することができます。
ルーターを再起動してもまだ繋がらない場合は、モデム(終端装置)も一緒に再起動してみましょう。

ルーターの初期化

ルーター関連のトラブルには、他にも次のようなものがあります。

・ルーター管理画面のパスワードを忘れてしまった
・Wifiのパスワードを忘れてしまった

そんなときには、ルーターを初期化することで購入時の設定に戻すことができ、取扱説明書やルーター本体に記載されている初期パスワードが再度利用できるようになります。

<ルーターを初期化する方法>
初期化のやり方はメーカーによって異なるのですが、ルーター本体の裏などにリセットボタンが設置されている機種では、そのボタンを長押しすることで初期化することができます。

ルーターを初期化すると、Wifi接続のために設定していたプロバイダ情報や接続名もすべてリセットされますので、ネットへの接続を試す前に管理画面から再設定するのを忘れないようにしましょう。

ルーターの接続は意外と簡単

ルーターやWifiの接続には「なんとなくややこしそう…」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、今回ご紹介した手順をおさえていけば、誰でも簡単に接続することができます。

無線でインターネットを楽しめるWifiは、配線に気を配る必要もなく、部屋をすっきり保てるところが魅力のひとつ。
最近の薄型ノートパソコンにはそもそもLANポートが付いていないことも多いので、そういったパソコンを利用する際にはもちろん、自宅のネット回線にスマートフォンを繋ぎたいときにもWifi接続は必須です。

ぜひみなさんも、今回ご紹介したポイントを参考に無線LANルーターを設置してみてくださいね。

Wi-Fiやルーターにまつわる修理事例

パソコン修理EXPRESSでは様々な修理のご依頼を頂いており、その中にはWi-Fiやルーター関連のご依頼もございます。

ここではその修理事例をいくつかご紹介します。

修理事例1

インターネットに繋がらなくてお困りのお客様よりご相談頂いた際の事例です。

詳しく診断した結果、無線ルーターの設定がうまくいっていないため、インターネットに繋がっておりませんでした。

そのため、無線ルーターの設定を行いました。

事例の詳細は以下のページよりご確認ください。

修理事例;佐賀県鳥栖市 ノートパソコンがインターネットにつながらない/NEC Windows 7

修理事例2

インターネットに繋がらずにお困りのお客様よりご相談頂いた際の事例です。

この事例では無線LANルーターにPPPoE設定がされていないことが原因でした。

そのため、PPPoE設定を行い無事にインターネットに接続することができました。

修理事例の詳細は以下になります。

修理事例:東京都墨田区 ノートパソコンのインターネットがつながらない/富士通 Windows 10

修理事例3

こちらもインターネットトラブルでのご相談を頂いた際の修理事例です。

原因は無線LAMルーターの経年劣化でした。

そのため、新しい無線LANルーターを販売し、交換を行なったところ、無事にインターネットに繋がるようになりました。

事例の詳細はこちらの記事からご確認ください。

修理事例:東京都渋谷区 ノートパソコンのインターネットがつながらない/富士通 Windows 10

このように、パソコン修理EXPRESSではインターネットが繋がらないというトラブルにまつわる修理事例が多数ございます。
もしも同じような症状・トラブルでお困りの方はいつでもお気軽にご相談ください。

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