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【簡単解説】Windows11への無償アップグレード方法!メリットや注意点を解説

更新日:2024年01月11日
【簡単解説】Windows11への無償アップグレード方法!メリットや注意点を解説
2021年10月にリリースされたWindows11。Windows10からWindows11にアップグレードすべきか悩んでいる方も多いでしょう。本記事では、Windows11への無償アップグレードのメリットやデメリット、注意点、具体的な方法を解説しています。気になる評判や不具合の情報もまとめているので、ぜひご参考ください。
監修者:西村 敏正
西村 敏正
NPO法人ⅠT整備士協会 理事
保有資格:パソコン整備士検定/社内IT整備士検定/デジタル庁 デジタル推進委員
2005年4月、パソコン修理関連会社に入社。関西圏を中心に年間1,000件以上のパソコン修理などデジタルトラブル対応を6年間実施。
その後、会員サポート事業の責任者として全国からの様々なIoT機器サポート対応を行うコンタクトセンター事業の立ち上げと運営に従事し、デジタル機器サポートのスキーム構築にも9年間携わる。
また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として、中小企業のDX化を促進するため法人向けの新たな資格制度を構築。
  1. Windows11の無償アップグレードの概要
    1. Windows11の特徴
    2. Windows10との違いは?
    3. 無償アップグレードはいつまで?
  2. Windows11にアップグレードするメリット
    1. Windows10よりも動作がスムーズ
    2. 全体的に洗練されたデザインに
    3. チャット機能を標準搭載
  3. Windows11にアップグレードするデメリット
    1. 右クリックメニューが慣れるまで使いづらい可能性あり
    2. 不要なアプリが初期インストールされてしまう
    3. Windows11に対応していないアプリが動かなくなる可能性あり
  4. Windows11のアップグレード方法
    1. Windows11のシステム要件を確認
    2. Windows Updateでアップグレードする場合の手順
    3. 手動でアップグレードする場合の手順
  5. Windows11にアップグレードするときの注意点
    1. アップグレード要件を満たしている必要がある
    2. ダウングレードはアップグレード後10日以内
    3. 新たな不具合が起きる可能性がある
  6. Windows11アップグレードの評判をチェック!
  7. Windows11で現時点までに確認されている不具合
  8. Windows11のアップグレードに関するよくある質問
    1. アップグレードにはどれくらいの時間がかかる?
    2. Windows11にアップグレードできないのはなぜ?
    3. いつまでもインストールが進まないときの対処法は?
    4. Windows11のアップグレードを拒否するとどうなる?
  9. 自身で対応が難しい場合はパソコン修理EXPRESSにご相談ください

Windows11の無償アップグレードの概要

Windows11の無償アップグレードの概要を確認してみましょう。Windows10との違いや特徴を踏まえたうえで、アップグレードするか否かを判断してください。

Windows11の特徴

Windows11の大きな特徴はデザインの刷新です。
Fluentデザインが採用され、全体的に丸みのあるデザインとなっています。

Fluentデザインは「ライト」「深度」「モーション」「マテリアル「スケール」という5つのコンセプトに基づいて設計されており、親しみやすく落ち着いた雰囲気が特徴。

大幅な変更点は上記のようなデザイン面が目立ちますが、ほかにも以下の特徴があります。

Windows11の特徴
・タイムラインの廃止
・ウィジェット機能の搭載
・個人向けのチャット機能を搭載
・複数のゲーミング機能追加
・スナップレイアウトの仕様変更

このほかにも細かな機能の追加や変更などがあり、Windows10よりも使い勝手の良いOSとなっているといえるでしょう。

Windows10との違いは?

Windows10との違いは以下の通りです。

Windows10との違い
・必要スペックの向上
・スタートメニュー・タスクバーの位置の変更
・Androidアプリの利用が可能に
・Microsoft Teamsとの連携強化
・スナップ機能の強化
・IEが廃止
・タブレットモードが廃止

無償アップグレードが提供されているWindows11ですが、Windows10よりも必要スペックが高いため古いPCだとスペックが足りない可能性があります。
後ほど紹介するシステム要件を満たしているか確認してみましょう。

またWindows10で標準搭載されていたInternet Explorer(IE)が、Windows11では廃止となっています。
そのため、IEで起動するアプリやブラウザはMicrosoft EdgeのIEモードで利用することになるでしょう。

3Dビューワーやペイント3D、Skype等の一部機能は標準搭載ではなくなりましたが、ストアから個別に追加可能です。

無償アップグレードはいつまで?

2021年10月5日にリリースされたWindows11ですが、無償アップグレードに期限はあるのでしょうか。
結論から言うと、Windows11には現時点で無償アップグレードの期限は設けられていません。

Windows10は1年間という期限が設定されていましたが、Windows11はいつでも好みのタイミングでアップグレードできます。

リリースされたばかりで不具合等が不安な方は、不具合報告が落ち着くまでアップグレードを待つという選択もできるでしょう。

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Windows11にアップグレードするメリット

Windows11にアップグレードすると以下のメリットがあります。

Windows11のメリット
・Windows10よりも動作がスムーズ
・全体的に洗練されたデザインに
・チャット機能を標準搭載

ほかにも様々なメリットがありますが、ここでは上記3つのメリットを解説します。

Windows10よりも動作がスムーズ

Windows10よりも動作がスムーズになっています。Webブラウザの動作がスムーズになるだけでなく、起動時間や終了時間が早くなったと感じる方が多いようです。

また便利な機能が多数追加されたことによって、よりWindows上での作業や仕事が捗りやすくなっています。

Windows11の機能
・ウィジェットでスケジュールやToDoなどの情報をまとめられる
・ボードにウィジェットを追加できる
・スタートからすばやく情報を検索できる
・SnapGroups&Desktopsで簡単にアプリとウィンドウの整理ができる

Windows11にアップグレードした際にはぜひ試してみてください。

全体的に洗練されたデザインに

先述したように、Windows11ではFluentデザインが採用され、全体的に洗練されたデザインになっています。
Microsoft公式Webサイトに掲載の「Windows11の設計原則」では、Windows11のデザインについて以下のように説明されています。

下の設計原則で、Windows を Fluent の最高クラスの実装とするための取り組みをガイドします。
簡単
Windows 11は、より高速で、より直感的です。フォーカスと正確さを保ちながら、必要な操作を簡単に行うことができます。
穏やか
Windows 11は、優しく、簡潔です。ユーザーが落ち着いて集中できるよう、背景がフェードインされます。これは、暖かくて軽い、親しみやすいエクスペリエンスです。
個人用
Windows 11は、デバイスの使用方法にシームレスに適応します。個人のニーズと好みに合わせるため、ユーザーは本当の意味で自分自身を表現することができます。
親しみ
Windows 11では、今まで慣れ親しんだWindowsの感覚と、新しく更新された外観のバランスが保たれています。学習曲線はありません。選択して、実行できます。
完全で一貫
Windows 11では、プラットフォーム全体にわたって視覚的にシームレスなエクスペリエンスが提供されます。一貫したWindowsエクスペリエンスを保ったまま、多くのプラットフォームで作業できます。
引用:Microsoft「Windows11の設計原則」

上記のように、Windows11は従来よりも直感的に操作できるようになり、親しみやすいデザインへと進化しました。
またテーマを利用することで、デザインを自分好みにカスタマイズすることも可能です。
Windows10でもアプリごとのテーマ変更はできましたが、Windows11ではさらに柔軟にテーマ変更ができるようになっています。

例えばデスクトップは明るいテーマに設定して、特定アプリはダークテーマやライトテーマにするなど細かなカスタマイズが可能です。
アプリの使用用途に合わせて個別にテーマをカスタマイズしてみるのも良いでしょう。

チャット機能を標準搭載

Windows11にはチャット機能が標準搭載されており、タスクバーからいつでも瞬時に起動可能です。
また[Windows]+[C]キーでも立ち上げられます。

家族や友達とチャット、音声通話、ビデオ通話などを楽しめるチャット機能。
Windows11のチャット機能同士のやり取りはもちろん、Windows10版やウェブブラウザー版、スマホ版のTeamsとのやり取りも可能です。

Windows11にアップグレードするデメリット

Windows10よりも洗練されたデザインとスムーズな動作をもつWindows11ですが、以下のデメリットがあります。

Windows11のデメリット
・右クリックメニューが慣れるまで使いづらい可能性あり
・不要なアプリが初期インストールされてしまう
・Windows11に対応していないアプリが動かなくなる可能性あり

上記のデメリットを踏まえたうえで、アップグレードを検討してみてください。

右クリックメニューが慣れるまで使いづらい可能性あり

Windows11ではファイルを右クリックしたときに表示されるメニューが変更されています。
従来のOSではコピーや切り取り、名前の変更などがテキストで表示されていましたが、Windows11ではアイコンで表示されるように。

カット、コピー、貼り付け、共有、削除のメニューはフォルダの上部にアイコンとして表示されています。
そのため、従来まではファイルを選択してファイルを右クリック、そしてメニューを選ぶという3つのステップでしたが、Windows11ではファイルを選択、上部のメニューをクリックという2つのステップで直感的に操作できるようになっています。

以前よりも使いやすくなっているはずですが、これまでのデザインに慣れてしまっている方にとっては慣れるまでは使いづらいと感じるかもしれません。

不要なアプリが初期インストールされてしまう

Windows11にアップグレードすると、不要なアプリが初期インストールされてしまいます。
不要なアプリで容量が圧迫されてしまったり削除の手間がかかってしまったりするのがデメリットです。

例えばSpotifyやInstagram、TikTokなどのアプリがインストールされます。
普段からこれらのアプリを利用している人なら削除の手間はありませんが、利用しない人からすると「なぜ使わないアプリがインストールされているんだ?」と思ってしまうかもしれません。

Windows11に対応していないアプリが動かなくなる可能性あり

Windows11は昨年リリースされたばかりのOSです。
Windows10で使用できていたアプリやソフトが、アップグレードしたことにより動かなくなってしまう可能性があります。

アプリやソフトの互換性を事前にチェックしておくと、安心してアップグレードできるでしょう。

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Windows11のアップグレード方法

Windows11のアップグレード方法について解説します。システム要件を確認し、正しい手順でアップグレードしましょう。

Windows11のシステム要件を確認

アップグレード前にWindows11のシステム要件を確認しておきましょう。

プロセッサ 1 GHz以上で 2 コア以上の64 ビット互換プロセッサまたは System on a Chip (SoC)
メモリ 4GB
ストレージ 64GB以上
システムファームウェア UEFI、セキュアブート対応
TPM トラステッドプラットフォームモジュール(TPM)バージョン2.0
グラフィックスカード DirectX12以上(WDDM2.0ドライバー)に対応
ディスプレイ 対角サイズ 9 インチ以上で 8 ビット カラーの高解像度 (720p) ディスプレイ
インターネット接続とMicrosoftアカウント インターネット接続とMicrosoftアカウントが必要

参照:Microsoft「Windows11の仕様とシステム要件」

Windows11のシステム要件を満たしているかどうかは、Microsoft公式にある互換性確認アプリ「PC Health Checkアプリ」の利用がおすすめです。公式サイトからダウンロード・インストールしてチェックしてみましょう。

Windows Updateでアップグレードする場合の手順

Windows Updateを利用してアップグレードする場合の手順は以下の通りです。

Windows Updateを利用するアップグレード手順
1. スタートから設定を開く
2. 「アップデートとセキュリティ」をクリック
3. 「アップデートをチェックする」をクリック
4. 「ダウンロードとインストール」をクリック
5. 画面の指示に従ってインストールする

公式で推奨されている方法のため、可能な限りWindows Updateを利用してアップグレードするのがおすすめです。

手動でアップグレードする場合の手順

インストールアシスタント使用して手動でアップグレードする場合の手順は以下の通りです。

インストールアシスタントを利用するアップグレード手順
1. Windows11インストールアシスタントをダウンロードする
2. インストールアシスタントを実行
3. 画面の指示に従ってインストールする

手動アップグレードは、システム最小要件を満たしていないPCでもインストールできるのがメリットです。ただしこちらは公式非推奨の方法であり、不具合が発生する可能性があります。

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Windows11にアップグレードするときの注意点

Windows11にアップグレードする前に、注意点を確認しておきましょう。

Windows11にアップグレードするときの注意点
・アップグレード要件を満たしている必要がある
・ダウングレードはアップグレード後10日以内
・新たな不具合が起きる可能性がある

上記注意点を踏まえたうえで、アップグレードを検討してみてください。

アップグレード要件を満たしている必要がある

Windows Updateを利用する場合、アップグレード要件を満たしている必要があります。
要件を満たしていないPCはアップグレードしようとすると「このPCは現在、Windows11システム要件を満たしていません」というポップアップが表示されてしまうため注意が必要です。

満たせていない要件が表示されるため、システム要件を満たしてから再度挑戦してみましょう。

ダウングレードはアップグレード後10日以内

Windows11にアップグレード後、10日以内であればWindows10にダウングレード可能です。11日以上経過すると古いシステムファイルが削除されてしまうため、ダウングレードができなくなります。

正確には11日以上経過してもクリーンインストールでWindows10に戻すこともできますが、公式のダウングレード手順よりも面倒なのでできれば10日以内にダウングレードするのが望ましいでしょう。

「やっぱりWindows10のままで良かったかも」と思ったら、できるだけ早めにダウングレードするのがおすすめです。

新たな不具合が起きる可能性がある

Windows11はまだリリースされたばかりのOSということもあり、不具合も多数報告されています。
アップグレードすることによって、新たな不具合が起きる可能性がある点は注意が必要です。

Windows11アップグレードの評判をチェック!

Windows11アップグレードの評判が気になる方も多いでしょう。実際にWindows11にアップグレードした人の口コミ・レビューなどをまとめてみました。

Windows11の評判
・タスクマネージャーが使いやすくなった
・エラー音が優しい
・ワイヤレスディスプレイの遅延が少ない
・アプリの動作がスムーズになった
・シンプルに動きがサクサクしている
・テキストエディタ標準フォントがConsolasなのが良い
・右クリックメニューが不便
・Windows10の方が使いやすかった

2022年3月現時点では、Windows11の評判は賛否両論といったところでしょうか。
シンプルで使いやすいという人もいればWindows10の方が使いやすいという人もいるので、人を選ぶOSなのかもしれません。

Windows11はダウングレード可能なので、とりあえずアップグレードしてみて気に入らなければダウングレードするという選択もよいでしょう。

Windows11で現時点までに確認されている不具合

2022年3月現時点までに確認されているWindows11の不具合(一部)は以下の通りです。

Windows11の不具合
・仮想マシンを起動できず、エラーが表示される場合がある
・デバイスリセット時に同期されたOneDriveファイルが、削除さない場合がある
・日本語IMEを使用したテキスト入力が正しく入力されない可能性がある
・Intel SSTドライバーが搭載されたWindowsデバイスでブルースクリーンエラーが発生する場合がある
参照:Microsoft「Windows11の既知の問題と通知」

不具合に関して不安がある方は、Microsoft公式サイトで随時更新されている情報をチェックしてみてください。

Windows11のアップグレードに関するよくある質問

Windows11のアップグレードに関するよくある質問をまとめました。アップグレードを検討している方はぜひご参考ください。

アップグレードにはどれくらいの時間がかかる?

Windows11へのアップグレードにかかる時間は、インターネットの速度により異なります。
Windows10機能の更新よりも時間がかかる可能性があるため、十分に時間があるときにアップグレードするのがおすすめです。

Windows11にアップグレードできないのはなぜ?

システム要件を満たしていない可能性があります。Microsoft公式のチェックツールを利用して、システム要件を満たしているかどうかチェックしてみましょう。

またチェックツールで「TPM2.0がこのPCでサポートされ、有効になっている必要があります」という結果が出た場合は、TPM機能が無効化されている可能性が高いです。
TPM機能を有効にしたうえで再度チェックしてみてください。

TPM2.0の有効化の方法はMicrosoft公式サイトに記載されています。
参考:Microsoft「PCでTPM2.0を有効にする」

いつまでもインストールが進まないときの対処法は?

いつまでもインストールが進まない場合の対処法は4つあります。

インストールが進まない時の対処法
・コンピュータを放置してインストールの完了を待つ
・Windows Updateのトラブルシューティングを実行する
・Windows Updateを再起動する
・Conexantオーディオドライバーをアンインストールする

インストールが進まなくなってしまった方は、上記方法を試してみてください。

Windows11のアップグレードを拒否するとどうなる?

Windows11の無償アップグレードは期間が設定されていないため、拒否しても問題ありません。
後から好きなタイミングでいつでもアップグレードできます。

\ 諦める前に、プロに相談!/

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自身で対応が難しい場合はパソコン修理EXPRESSにご相談ください

Windows11にアップグレードするメリット・デメリットや方法をご紹介しました。
アップグレードする際は、Microsoft推奨のWindows Updateを利用する方法がおすすめです。
もし手動でアップグレードするのであれば、システム要件を満たしているかをしっかりチェックしておきましょう。

またWindows11へアップグレードするのが不安、自身での対応が難しいという場合はパソコン修理EXPRESSにご相談ください。
「パソコン整備士」の資格を持ったプロが多数在籍しているため、安心してご依頼いただけます。ぜひご検討ください。

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