解説！Surfaceの初期化方法 | メリット・デメリットについても比較｜パソコン修理EXPRESS

西村 敏正
NPO法人ⅠＴ整備士協会 理事

保有資格：パソコン整備士検定／社内IT整備士検定／デジタル庁 デジタル推進委員

2005年4月、パソコン修理関連会社に入社。関西圏を中心に年間1,000件以上のパソコン修理などデジタルトラブル対応を６年間実施。
その後、会員サポート事業の責任者として全国からの様々なIoT機器サポート対応を行うコンタクトセンター事業の立ち上げと運営に従事し、デジタル機器サポートのスキーム構築にも9年間携わる。
また特定非営利活動法人 ＩＴ整備士協会の理事として、中小企業のDX化を促進するため法人向けの新たな資格制度を構築。

Surfaceは一体どんなパソコン？

最初に、Surfaceの特徴について簡単に紹介していきます。
Surfaceは、WordやExcelなどのMicrosoft Officeで有名なMicrosoft社が販売しているパソコンです。
「Surface Laptop」、「Surface Go」、「Surface Pro」などいろいろなモデルがあります。
デザイナーや建築家などのクリエーターたちの間では、「Surface Studio」が人気となっています。
初期化する前に、まずは自分がお持ちのSurfaceのモデルについて確認しておきましょう。
Surfaceには、以下のような特徴があります。

タッチパネル搭載

Surfaceは、タッチパネルが搭載されているため、キーボード入力のほかに、指でタッチして操作することが可能です。
専用のペンを使えば、鉛筆のように文字を書くことやイラストや漫画を描くこともできます。
スマートフォンやタブレット感覚で使えるのがSurfaceの特徴です。

専用アクセサリーが充実

Surfaceには、「ワイヤレスキーボード」、「Surfaceペン」、「Surface Dial」、「マウス」など、専用アクセサリーがたくさんあります。
アクセサリーと組み合わせることで、より快適に使用できるようになります。

デザインがカッコいい

スリム設計となっており、スタイリッシュなデザインがSurfaceの特徴です。
軽量に作られているため、気軽に持ち歩くことができます。

Officeソフトを標準装備

Surfaceのすべてのモデルには、Word、Excel、PowerPointなどのMicrosoft社のMicrosoft Officeが標準装備されています。
別途Microsoft Officeを購入することなく、すぐに利用できます。

Surfaceのよくあるトラブル例

Surfaceでよくあるトラブル例は、以下の通りです。

もしも、これらの症状が出たときには、Surfaceを初期化することで、改善する場合があります。
ただし、トラブルの原因がSurface本体側ではなく、専用アクセサリーや外部パーツだった場合は、初期化しても症状が改善する見込みは少ないでしょう。
Surfaceの初期化を行う前に、トラブルの原因をよく見極めることが大切です。
Microsoft Surface 診断ツールキットを使って、トラブルの状態をチェックしてみると良いでしょう。

そもそもパソコンの初期化とは？

初期化は、パソコンを製造工場出荷時の状態へ戻すことです。
「クリーンインストール」、「リカバリー」などと呼ばれることもあります。
初期化を行うと、Windowsの再インストールが実行されます。
その結果、パソコン内に残っている写真や書類などのデータは、すべて消去されてしまうのです。
Windows Update、プリンタやスキャナーなどの周辺機器の設定情報、Wi-Fi設定などもリセットされるため、初期化後は再設定が必要です。

Surfaceを初期化するメリット

Surfaceを初期化するメリットは以下の通りです。

個人情報の流失を防止できる

初期化すると、Surface内に保存されていたすべてのデータが消去されます。
個人情報も削除されるため、データ流失を防ぐことが可能です。
Surfaceを売却する際や誰かに譲る際には、必ず初期化をしておきましょう。
また、Surface処分する際にも、念のために初期化しておくことをおすすめします。

ウイルスを除去できる場合がある

万が一、コンピューターウイルスに感染してしまった場合には、初期化を行うことで、ウイルスが駆除できる場合があります。

処理速度のアップ

初期化によって、ストレージ内に蓄積されたデータがリセットされるため、パソコンの処理性能が向上する場合があります。

動作の安定動作

初期化を実行すると、初期状態に戻るため、パソコンの動作が安定しやすくなります。
ソフトウェアがフリーズする、急に電源が落ちるといった症状が改善するかもしれません。

Surfaceを初期化するデメリット

Surfaceを初期化する際には、以下のようなデメリットがあることも知っておいたほうが良いでしょう。
初期化はむやみやたらに行うのではなくて、最終手段として実行してください。

データがすべて消えてしまう

初期化を実行すると、書類、写真、動画などのデータがすべて消去されてしまいます。
また、IDやパスワードなどの情報もリセットされてしまいます。
IDやパスワードを忘れてしまうと、ログインできなくなるので注意しましょう。

インストールしたソフトウェアが使えなくなる

初期化すると、動画編集ソフトや音楽アプリなども全部消去されます。
もう一度ソフトウェアを使用できるようにするためには、ダウンロードや再インストールが必要となり、手間がかかってしまいます。

時間がかかる

Surfaceの初期化には、時間がかかる場合があります。
所要時間については、パソコンのモデル、性能、容量などによって異なります。
少なくとも30分～1時間程度の時間がかかると思っておいたほうが良いでしょう。
トラブルの状態によっては、それ以上かかることもあります。
一旦、初期化を始めたら、途中でやめることはできません。
初期化の途中で電源をオフにすると、パソコンが故障する可能性があるため、気を付けてください。
時間に余裕があるときに、初期化を行うようにしましょう。

ウイルス感染のリスクが高くなる

初期化すると、OSのアップデートデータやセキュリティパッチも一緒に消去されてしまいます。
初期化直後のパソコンは、セキュリティレベルが下がって、ウイルスに感染しやすい状態となるため、注意が必要です。

Surfaceを初期化したほうが良いケースとは？

Surfaceを初期化したほうが良いケースは以下の通りです。

IDやパスワードを忘れてログインできなくなった

初期化を行うと、パスワードやユーザーIDなどのログイン情報が一旦リセットされます。
Surfaceのパスワードを忘れて、ログインできなくなった時には、初期化を試してみると良いでしょう。

Surfaceを処分あるいは売却する場合

Surfaceを初期化すると、記録された個人情報や写真などのデータもすべて消去されます。
Surfaceを処分する際や売却する際には、必ず初期化をしておきましょう。

Surfaceを初期化する前にやっておくこと

Surfaceの初期化を実行すると、二度と実行前の状態には戻せなくなります。
初期化の前に、以下のことを忘れずに行うようにしてください。

保存データのバックアップをしておく

Surfaceを初期化する前に必ずやっておくことは、「保存データのバックアップ」です。
初期化すると、ハードディスクドライブ（HDD）やソリッドステートドライブ（SSD）などのストレージ内に保存されているデータが消えてしまい、復元が難しくなってしまいます。
WordやExcelなどのファイル、思い出の写真や動画なども、全部消去されてしまうため注意してください。
大事なデータを残しておきたい場合は、ほかのパソコン、もしくは、外付けハードディスクドライブやソリッドステートドライブなどへデータを移行しておきましょう。
データのバックアップ先として、オンラインストレージサービスを利用するのも手です。
Google社の「Googleドライブ」、Apple社の「iCloud Drive」、Amazonの「Amazon Drive」などいろいろなサービスがあります。
Windowsユーザーであれば、Microsoft社のオンラインストレージサービスの「OneDrive」も検討してみると良いでしょう。
「OneDrive」は、基本的に有料のサービスではありますが、「OneDrive Basic 5GB」プランならば無料で利用可能です。
5GB以内の利用であれば料金はかかりませんので、移行するデータ量が少ない方は、こちらのプランを活用してみると良いでしょう。
バックアップはいろいろなやり方がありますので、自分の都合の良い方法を選んでみてください。

Surface本体の充電をしておく

初期化の前に、Surface本体の充電をしっかり行っておきましょう。
内部バッテリーの残量が少ないと、途中でバッテリー切れを起こして、初期化が正常に実行されない可能性があるからです。
電源アダプターを使用する場合には、コンセントから抜けないように気を付けてください。

外付けストレージやSDカードなどの周辺機器は外しておく

Surfaceを初期化する際には、USBメモリー、SDカード、外付けソリッドステートドライブなどの周辺機器を必ず取り外しておきましょう。
周辺機器を接続した状態で実行すると、エラーが発生して、初期化に失敗する可能性があるからです。
初期化する際には、マウスやキーボードなど、最低限の周辺機器だけを接続するようにしてください。

Microsoftアカウントの情報を控えておく

Surfaceを初期化した後は、Microsoftアカウント情報も消えてしまいます。
実行前に、Microsoftのメールアドレスやパスワードなどの情報をメモしておくと安心です。
また、初期化後は、Microsoft Officeも使用できなくますので、再インストール用プロダクトキーについても調べて、メモを取っておきましょう。

Surfaceの初期化の手順（Windows 10の場合）

初期化のやり方は、Windows OSのバージョンによって異なります。
ここでは、Windows 10を搭載したSurfaceの初期化のやり方についてご紹介しますので、参考にしてください。

Surfaceのパスワードを忘れた場合の初期化の方法

Surfaceのパスワードを忘れてしまうと、ログインができなくなり、初期化もできなくなってしまいます。
そんな時には、再起動から初期化する方法を試してみると良いでしょう。

再起動から初期化する方法の手順

Surfaceを初期化してもトラブルが改善しない時は？

Surfaceを初期化しても、トラブルが改善しない場合は、本体が故障している可能性が高いです。
もしくは、メモリー、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、電源、ファンなど内部パーツ側に問題があるのかもしれません。
スリムデザインのSurfaceは、内部が精密な構造となっているため、自力で修理をするのは困難です。
何か問題がある時は、購入店、もしくは販売メーカーへ修理の相談をしてみると良いでしょう。
保証期間内であれば、無料もしくは低価格で修理ができるかもしれません。
保証期限が切れている場合には、パソコン専門業者へ相談するのもおすすめです。
手ごろな料金で修理を受け付けている専門業者もありますので、問い合わせてみると良いでしょう。

Surfaceの初期化方法がわからない時は「パソコン修理EXPRESS」へご相談ください

もしも、Surfaceの初期化方法がわからない場合や自分で作業する自信がない場合には、パソコン修理EXPRESSまでご連絡ください。
専用フリーダイヤルを用意していますので、お気軽にお問合せいただけます。
パソコン修理EXPRESSには、パソコン整備士の資格保有者が在籍しており、さまざまなトラブルに対応可能です。
もちろんSurfaceも対応可能ですので、初期化や修理もお任せください。

パソコン修理EXPRESSでは、年中無休、全国対応でSurfaceの修理や初期化などのご依頼を承っております。
作業前に詳細な見積もりを提示いたしますので、料金面の心配も不要です。
スタッフは、専門用語をできるだけ使わずに、わかりやすくご案内を心がけております。
パソコンが苦手な方でも、どうぞ安心してフリーダイヤルよりご相談ください。

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