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ノートパソコンの液晶割れ!対処法や修理依頼時のポイントを解説

更新日:2024年01月11日
ノートパソコンの液晶割れ!対処法や修理依頼時のポイントを解説
ノートパソコンの故障の中でも、画面が割れて液晶が漏れ出ることがあります。ノートパソコンの画面が割れた状態で放置していると、内部データが破損する可能性があるため、できるだけ早い対処が必要です。
しかし、「ノートパソコンの画面が割れた時はどのように対処すればいいの?」「ノートパソコンの修理を依頼する際に気をつけるべきポイントって何?」などの疑問が出てくる方も多いでしょう。

そこで本記事では、ノートパソコンの画面が割れる原因や対処法、修理を依頼するポイントについて解説します。ノートパソコンの画面が割れて修理を検討している場合は、ぜひ参考にしてください。
監修者:西村 敏正
西村 敏正
NPO法人ⅠT整備士協会 理事
保有資格:パソコン整備士検定/社内IT整備士検定/デジタル庁 デジタル推進委員
2005年4月、パソコン修理関連会社に入社。関西圏を中心に年間1,000件以上のパソコン修理などデジタルトラブル対応を6年間実施。
その後、会員サポート事業の責任者として全国からの様々なIoT機器サポート対応を行うコンタクトセンター事業の立ち上げと運営に従事し、デジタル機器サポートのスキーム構築にも9年間携わる。
また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として、中小企業のDX化を促進するため法人向けの新たな資格制度を構築。

ノートパソコンの画面が割れる原因とは

ノートパソコンの画面が割れる原因は、大きく分けて以下の2つです。

画面割れの原因
  • 衝撃
  • 圧力

それぞれ順に解説していきます。

衝撃

ノートパソコンの液晶画面は、衝撃を加えると割れてしまいます。画面自体は非常に薄いものの、内部からの衝撃で割れるケースは少ないです。基本的に外部からの衝撃で割れることが多く、物理的に画面へ衝撃を加えると簡単に割れてしまいます。
画面自体に直接衝撃を加えていない場合でも「パソコンを閉じる力が強い場合」や「キーボード部分と画面で何かを挟んだ」などで割れてしまいます。
近年のノートパソコンは機能面や軽量化に力を入れていることから、液晶画面は非常に割れやすいです。

また、ノートパソコンの中には、何も衝撃を加えていないのにも関わらず、開いた瞬間に割れることがあります。このような場合、画面に対しての衝撃が蓄積されており、開いた瞬間に割れてしまったと考えられます。
少しの衝撃でも画面にヒビが入ったり、割れてしまったりするため、できるだけ丁寧に扱いましょう。

圧力

ノートパソコンの画面が衝撃だけではなく、圧力をかけると割れることがあります。
パソコンを閉じている際、本体の上に重いものを置いた場合や力を加えると割れてしまいます。

パソコンを閉じているときは直接的な衝撃から画面を守ることはできますが、圧力には非常に弱い状態です。
局所的に力を与えると簡単に画面が割れてしまうため、ノートパソコンの上にものを置くのは控えましょう。
また、急激な温度変化が発生すると、パソコンの画面は割れることがあります。
暖かい部屋から気温の低い部屋でパソコンを開くと、画面にひび割れが発生する可能性が高いです。

画面にヒビが入らなくても、急激な温度差で液晶素材が割れてしまい、時間が経つにつれて画面が映らなくなることもあります。
ノートパソコンの画面は、圧力を原因として気づかない内にダメージが蓄積していることがあります。
外部からの圧力を抑えるためにも、ノートパソコンを持ち運ぶ際はケースに入れておきましょう。

ノートパソコンの画面が割れた時にやるべきこと

万が一、ノートパソコンが割れた際は、できるだけ早めの対応が必要です。対応が遅れてしまうと、内部データが破損してしまう可能性があります。

ノートパソコンの画面が割れた時にやるべきことは、大きく分けて以下の2つです。

画面が割れた時に行うべきこと
  • すぐにバックアップを取る
  • ハードディスクを取り出す

それぞれ順に解説します。

すぐにバックアップを取る

ノートパソコンの画面が割れてしまった場合は、すぐにバックアップを取りましょう。
パソコンの画面が割れてしまうと、修理が完了するまで本体は利用できなくなる可能性が高いです。
修理が完了して画面が元に戻ったとしても、液晶が本体まで漏れ出ているとデータが破損していることがあります。
このような場合は、データのバックアップを取ったとしても何もできない可能性が高いです。

画面が割れたら外付けハードディスクやSSD・別端末を用いて、パソコン内のデータを移しましょう。
割れた直後であれば液晶によるデータ破損の可能性が低いため、迅速な行動が重要です。

ハードディスクを取り出す

ノートパソコンの画面が割れたら、本体内部に搭載されているハードディスクを取り出しましょう。
万が一、パソコンの画面が割れてしまい、何も映らなくなったとしても、ハードディスクを取り出すことはできます。

外付けハードディスクと連携させることで、内部データを救出することができるため、画面が映らない場合に有効です。
ただし、パソコンは精密機器であり、液晶は高温になっている可能性があります。

本体を分解してしまうと一般の人では元通りにするのは難しく、部品を破損させる恐れもあるでしょう。
ハードディスクの取り出し方や外部端末を用いた救出方法がわからないなら、修理業者に依頼するのがおすすめです。

修理業者ならプロが画面の交換やデータの救出を対応してくれるため、本体分解に失敗するケースは少ないです。
パソコンに対して高い知識がなければ、早急に修理依頼をすると良いでしょう。

画面割れが発生したらすぐに対処すべき

ノートパソコンの画面が割れたら、できるだけ早く対処する必要があります。
本体画面とガラスの間には液晶素材が入っており、液晶が割れると時間経過とともに画面が映らなくなります。
場合によっては液晶がパソコン本体に漏れ出してしまい、データが破損する恐れもあるのです。
画面が映らなくなったり、液晶素材が本体に漏れ出すまでは時間がかかるため、その間に対処しましょう。

また、画面が割れて液晶素材が外部に漏れ出た場合、触るのは止めましょう。
画面割れしている部分は高温になっていることや、ガラスが刺さることがあります。さらに、液晶素材には有害物質が含まれており、傷口や粘膜に入ると炎症を起こす危険性があります。
画面が割れている部分は非常に危険なので、対処法がわからない場合は手袋・軍手を使って本体を袋に入れ、修理業者まで持ち込むようにしましょう。

万が一、液晶が大量に漏れ出している場合は、出張修理に対応している業者へ依頼がおすすめです。

ノートパソコンの画面が割れた時の対処法

ノートパソコンの画面が割れた時の対処法は、以下の3つです。

対処法
  • メーカーや販売店の保証を利用する
  • 修理業者に依頼する
  • 自身で修理する

それぞれ詳しく解説します。

メーカーや販売店の保証を利用する

ノートパソコンの画面が割れた際は、メーカーや販売店の保証を利用しましょう。ノートパソコンを購入した際は、メーカーや販売店が保証期間を設けています。
保証期間内で特定の故障であれば、無料もしくは低価格で修理が可能です。

また、多くのメーカー・販売店は保証期間を3年や5年など、長期間に設定しているため、期間内であれば申し込みするだけで修理してもらえます。
修理業者に依頼する場合や自力で修理する際は、費用が発生するため、コストをかけたくない場合はメーカー・販売店の補償を利用しましょう。
無料で対応できる範囲であれば、画面割れ以外の部分も修理してくれることがあるため、期間内の積極的な利用がおすすめです。

しかし、保証期間が切れている場合や対象外の画面割れの場合、メーカー・販売店の保証では対応してくれないことがあります。
例えば、明らかな故意の画面破損や画面だけではなく、パソコン全体が壊れていると対応してくれないケースが多いです。
メーカーや販売店の中には、故意の破損や全体的な故障でも対応してくれますが、費用がかかるため、あらかじめ注意しましょう。

さらに、メーカーや販売店に依頼する場合、修理が完了するまでに時間がかかることが多いです。
特にメーカーへ修理依頼する場合は、店頭で受け取りを実施していないことが多く、大半が電話もしくはメール問い合わせになるでしょう。
依頼から修理完了まで、1週間〜1ヶ月かかることもあります。コストを抑えて修理できますが、すぐに受け取りたい人にはデメリットと言えるでしょう。

修理業者に依頼する

パソコンの画面が割れた際は、修理業者に依頼することで対処できます。修理業者に依頼する際は費用がかかるものの、素早く修理してくれます。
依頼する店舗や対応状況によって異なりますが、依頼した当日に修理が完了することもあるでしょう。

また、電話やメール・Web上で修理の申し込みができるため、夜間に画面が割れてもすぐ依頼可能です。
依頼してから修理完了までが早いため、すぐにパソコンを使用したい人に取っては最適です。

修理業者の中には、店頭・出張・宅配など、複数の修理方法を提供していることがあります。
自宅から修理業者までの距離や状況に応じて対応を変更できる点は、修理業者に依頼するメリットと言えるでしょう。
しかし、修理業者に依頼する際は必ず費用が発生します。画面割れ以外の修理も同時に依頼する場合、予想以上の費用がかかることがあるため注意しましょう。

さらに、修理業者の中には悪徳業者が存在しており、簡単な作業でも高額請求をしてくることがあります。
修理業者はスピーディーな修理対応が見込めますが、悪徳業者に依頼しないように注意が必要です。

自身で修理する

パソコンに関する知識がある場合は、ノートパソコンの画面が割れても自分で修理が可能です。
パソコンに関する知識とパネルや液晶素材・専門的な工具があれば、比較的コストを抑えて修理できます。

また、メーカーや修理業者に依頼する手間も必要なく、自分のペースで修理を進められます。
パソコンの回収や引き取り作業も不要なため、修理が完了すればすぐに使用可能です。

ただし、自力でパソコンを修理する場合、全て自己責任となります。修理作業中にパソコンが壊れてしまった場合や部品を無くしたとしても、メーカーや販売店は保証してくれません。

パソコンを分解した時点で保証書の効力はなくなってしまうため、自力で修理する際は注意が必要です。
さらに、分解した後に修理業者へ依頼すると、通常より費用が高額になることが多いです。

内部データが破損していても修理業者に責任請求することはできないため、自力で修理する際は注意しましょう。

ノートパソコンの画面割れ修理を依頼するポイント

ノートパソコンの画面割れ修理を業者に依頼する場合、注意すべきポイントは以下の3つです。

注意点
  • 相見積もりを必ず取る
  • 状態が悪ければ買い替えも検討する
  • パソコンの受け取り方で費用が変動する

それぞれ順に解説していきます。

相見積もりを必ず取る

ノートパソコンの画面割れ修理を依頼する際は、相見積もりを必ず取りましょう。相見積もりとは、複数の業者から同じ修理内容の見積もりを依頼することです。
相見積もりを取ることで、画面割れ修理費用の相場を知ることができます。
画面割れ修理の相場を把握していなければ、高額請求している業者を見抜くことはできません。

また、見積もりの内容は詳しく確認しておきましょう。パソコンに関して詳しくない場合でも、見積もり内に雑費や手数料が含まれているなら確認が必要です。
相見積もりを取得した後に、内容を確認し、納得した業者で修理依頼を申し込みます。
費用だけではなく、対応の丁寧さ・親切さなども判断基準にすると良いでしょう。

状態が悪ければ買い替えも検討する

ノートパソコンの画面割れ修理を依頼する場合、全体的な状態が悪ければ費用が高額になることがあります。
修理費用だけで数万円かかる場合は、買い替えを検討しても良いでしょう。

全体的に本体の状態が悪ければ、修理した後も他部分が故障することがあります。
買い換えるべきか悩む場合は、見積もり依頼業者に確認がおすすめです。
ノートパソコン自体を買い替えることで、性能が良くなり、より快適に利用できることもあるでしょう。

パソコンの受け取り方で費用が変動する

修理したノートパソコンは、受け取り方によって費用が変動します。
例えば、持ち込み・店舗引き取りで修理依頼した場合と、出張依頼・自宅修理では、後者の方が高額になる可能性が高いです。

具体的な費用がわからない場合は、見積もり無料の業者で相見積もりを取りましょう。相場を把握した上で、具体的な修理費用を算出できます。
依頼する業者によっては、宅配・出張修理を無料で受け付けていることもあります。見積もりを取ることで、本当に必要な費用を把握可能です。

また、修理費用が高くてもすぐに使いたい場合や時間がかかっても安く抑えたいなど、依頼者の状況は様々でしょう。
修理依頼する際は、自身の状況に合わせて費用計算をしましょう。

まとめ

以上、ノートパソコンの画面が割れる原因や対処法、修理を依頼するポイントについて解説しました。

ノートパソコンの画面は、衝撃と圧力を原因として割れることが多いです。本体を閉じた際や物を上に乗せた際に、画面割れが発生してしまいます。
これまで蓄積されたダメージやパソコンを利用する温度によっても、割れることがあるため注意しましょう。

また、ノートパソコンの画面が割れた場合は、メーカーや修理業者・自力で対処する方法があります。
すぐにパソコンを利用したい場合は、修理業者に依頼することがおすすめです。

修理業者なら専門知識・技術を持ったプロが対応し、場合によっては即日対応も可能です。店頭だけではなく、出張・宅配修理も受け付けているため、依頼者の状況にも柔軟に合わせられます。

ノートパソコンの画面が割れて対処法を検討している場合は、本記事を参考に対応してみてください。

液晶割れに関する修理事例

パソコン修理EXPRESSでは液晶・画面に関するトラブルのご相談も数多くございます。
その中の一部にはなりますが、液晶・画面の修理事例をご紹介します。

液晶割れの修理事例1

こちらの事例ではイヤホンをパソコンの上に置いたままパソコンを閉じてしまったため、液晶が割れてしまっています。

実際に実物を拝見し、液晶パネルの左下が割れている状態を確認。

上部ユニットの交換修理を行なった後、正常に表示されている事を確認し作業完了としました。

修理事例の詳細についてはこちらの記事をご確認ください。

修理事例:東京都小平市 ノートパソコンの液晶関連トラブル/Apple Mac OS X

液晶割れの修理事例2

こちらの事例ではパソコン本体にものを落下させてしまったため、パソコンの液晶が割れてしまったという事でした。

今回は新しい液晶パネルを販売して交換を実施。

正常な動作の確認と液晶画面が表示されることを確認し作業完了としています。

修理事例の詳細はこちらの記事をご確認ください。

修理事例:東京都西東京市 ノートパソコンの液晶パネル破損/DELL(デル) Windows 10

液晶割れの修理事例3

こちらの事例ではパソコンを机から落としてしまったため、液晶が割れ、画面に線が出るようになってしまったとのことです。

詳しく診断した結果、液晶割れは起こっていたものの、ハードディスクに損傷はありませんでした。

そのため、新しい液晶パネルに交換しました。

修理事例の詳細はこちらのページをご参照ください。

修理事例:北海道江別市 ノートパソコンの液晶関連トラブル/NEC Windows 10

この他にも液晶に関する修理事例は豊富にございます。
パソコン修理EXPRESSでは「パソコン整備士」の資格を取得したプロが丁寧に修理を行います。

同じような症状・トラブルでお困りの際はいつでもお気軽にご相談ください。

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