【徹底解説】Surfaceのメモリが足りない!そんなときに使える小技
デザインだけでなく機能性も優れているSurfaceではありますが、時には物足りなく感じる場面もあるでしょう。
特に、メモリが足りず動作が遅く感じることに悩まされている方も多くいるはずです。
とはいえ、そもそもSurfaceではメモリの増設はできるのでしょうか。
今回はメモリが増設できるのか、メモリの増設方法などについて紹介していきます。
NPO法人ⅠT整備士協会 理事
その後、会員サポート事業の責任者として全国からの様々なIoT機器サポート対応を行うコンタクトセンター事業の立ち上げと運営に従事し、デジタル機器サポートのスキーム構築にも9年間携わる。
また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として、中小企業のDX化を促進するため法人向けの新たな資格制度を構築。
そもそもメモリとは何か?
パソコンに詳しい人ならともかく、メモリといきなり言われてもよくわからないという方もいるでしょう。
メモリとはパソコンのデータやプログラムを一時的に記憶する部品のことを指します。
たとえば、ネットサーフィンをするとして、ほとんどの方はブラウザを立ち上げるでしょう。
当然のことながらブラウザは立ち上げ続けなければいけません。
パソコンに今ブラウザを立ち上げていますよ、と記憶させるためにもメモリが働かなくてはいけないのです。
このように、メモリはパソコンの動作を逐一記憶してくれます。
メモリのサイズは大きいほうがいい?
パソコンを買う時メモリの項目を見ると、4GBや8GBといった数字が記載されています。
この数字が大きければ大きいほど良いメモリである、というのはなんとなく察しがつくことでしょう。
とはいえ、メモリが大きいことでどのようなメリットがあるのか詳しく説明できる人は少ないのではないでしょうか。
しばしばメモリの大きさは机の大きさに例えられることがあります。
たとえば、我々は勉強する時、教科書やノートをいちいち片づけることはしません。
机に置きっぱなしにして、必要になったらすぐ教科書を見たり、ノートを書き込んだりできる体制を整えておきたいものです。
この時、机が大きいと多くの勉強道具を机の上に置きっぱなしにできるので、効率良く勉強ができます。
これと同じように、パソコンのメモリが大きければ大きいほど多くの作業を並行して行うことができるのです。
一方では、ブラウザを立ち上げていつでも知らないことを調べる状況を整え、もう一方では文章ソフトを立ち上げて資料を作る、ということは、メモリが小さいとできません。
メモリの大きさはどのくらいあればいい?
一般に市販されているパソコンのメモリは、一番大きなもので128GBです。
メモリが大きければ大きいほど快適にパソコンを使えるのは間違いありません。
とはいえ、性能が良いメモリほど値段は高くなってしまいます。
それゆえ、予算と相談しながらメモリの大きさを選ぶ必要がありますが、それだけでなく、自分がどうパソコンを使うかについても考えなくてはいけません。
たとえば、普段家でネットサーフィンをする方や動画を見るくらいしか利用しないという方を例に考えてみましょう。
一般的なWebサイトの場合、メモリは4GBもあれば特に滞りなく利用することができます。
容量の重いサイトに関してはスムーズに動作しないこともあり得ますが、多少遅くても気にならないという方ならば4GBで十分なサイズと言えるでしょう。
一方で、仕事の資料を作るために複数のソフトをまとめて立ち上げる必要があるという方の場合はどうでしょうか。
もちろん、こうした例でも4GBのメモリがあれば仕事をこなせないことはありません。
とはいえ、一分一秒を争う仕事をする時にパソコンの動作が鈍くなってしまうとストレスを感じる方もいるでしょう。
その場合は8GBのメモリを備えたパソコンを購入するのをおすすめします。
オンラインゲームをしたい時のメモリのサイズは?
最近ではオンライン上でゲームをするためにハイスペックなパソコンを買う方が増えてきました。
オンラインゲームの種類にもよりますが、特に3Dゲームの場合、パソコンは多くのデータを処理しなくてはいけません。
それに伴ってメモリの仕事量も増えてしまうので、自然とサイズの大きいメモリが求められます。
普段からオンラインゲームを楽しめるパソコンがほしいという方の場合はどのくらいのサイズのメモリがあれば良いのでしょうか。
この場合は16GBから32GB程度のメモリが必要になります。
とはいえ、メモリの容量が大きければすぐにオンラインゲームがプレイできるかというとそうでもありません。
パソコンの部品は複雑で、そのほかにもCPUやビデオカードといった部品にも目を向けなくてはいけないのです。
メモリが大容量でも、CPUやビデオカードのスペックが低かったらオンラインゲームがスムーズに動作しないということもあり得ます。
市販されているパソコンの場合、メモリの容量が多ければ、それに合わせてCPUやビデオカードの性能も高くなるのが普通ですが、くれぐれも注意しましょう。
メモリ128GBの使い道は?
普通に使う限りは32GB程度のメモリがあれば十分にパソコンをスムーズに動かすことができます。
ところで、先ほど市販されているパソコンの最大のメモリは128GBと説明しました。
では、128GBのメモリはどのような用途に使うのでしょうか。
最近では動画サイトで配信するかたわら、オンラインゲームをする様子を実況している方も増えてきました。
そのような方ならば128GBでも不安なくパソコンを使うことができるでしょう。
メモリは増設することができる?
先ほどは利用者に合わせた適切なメモリの容量について紹介しました。
とはいえ、中には購入した時のイメージと利用し始めた後の現実とのギャップを感じている方もいるでしょう。
たとえば、最初はネットサーフィンするだけの利用目的でパソコンを買った方がいるとします。
しかし、利用するうちにパソコンを使用する機会が増えてきて、最終的には家で仕事する際にもパソコンを使う必要が出てきたとしましょう。
そうなると購入した時のメモリだけでは賄いきれない可能性が出てきます。
パソコンの利用範囲が増えれば、それに合わせてメモリの仕事量も増えるのです。
そうなった時、パソコンを改めて買い直すというのはどうしても費用がかかってしまいます。
その際に検討してほしいのがメモリの増設です。
パソコンは無数の部品が複雑に組み合わさって成り立っているため、基本的にメーカーは内部に触るな、と注意書きをしています。
とはいえ、メモリに関しては方法さえ間違えなければ簡単に取り外すことができるのです。
これによって最近メモリが小さいせいでパソコンの動作が遅く感じるといった悩みを解消できるのです。
Surfaceのメモリは増設できるのか?
ここまでの説明を聞いたうえで、手持ちのSurfaceのメモリも交換できるのではないかと思った方もいるでしょう。
とはいえ、Surfaceに関してはほかのノートパソコンと違った事情があります。
今現在手元にSurfaceを持っている方は、一度電源を切った後、パソコンの裏面を覗いてみてください。
すると、四隅にゴム製のすべり止めが見えるはずです。
ほかには何もありません。
通常のノートパソコンの場合は、これに加えて裏面にねじ穴が仕込んであり、そこをドライバーで開けると内部の部品が見えるような仕組みになっています。
これによってメモリの交換が可能になるのですが、Surfaceの場合はこのねじ穴が存在しません。
Surfaceの種類によってはゴム製のすべり止めの奥にねじ穴が仕込まれているものもあります。
とはいえ、裏面からはメモリの増設はできません。
よって、Surfaceのメモリ増設はできないと言わざるを得ないのです。
技術があればできないこともないが、専門知識がある人に限る
もっとも、パソコンで検索をかけるとSurfaceのメモリ増設を行っている人は少数ながら存在します。
彼らはなぜSurfaceのメモリを交換できるのでしょうか。
簡単に言うと、彼らはSurfaceの部品がどう成り立っているかをあらかじめ熟知しています。
普段からあらゆるノートパソコンに触り慣れているため、おそらくここにメモリがあるだろうと予測できるのです。
もっとも、彼らとて簡単にメモリの増設ができるわけではありません。
一般的なパソコンのメモリ増設の場合は30分程度あれば交換することができます。
一方で、Surfaceのメモリ増設は1時間以上の手間をかけなくてはいけません。
専門技術に精通している分解のプロをもってしてもそれくらい時間がかかるのですから、アマチュアが分解しようと思ったら、もっと時間がかかってしまうでしょう。
加えて、Microsoftは公式で分解を推奨しない、という文言を出しています。
これは、「分解したいのならば個人の勝手だが分解したことによってパソコンが故障しても補償はしない」ということを意味するのです。
分解して修理をお願いしようとしても断られてしまうでしょう。
こうしたことを踏まえても、Surfaceのメモリ増設はできないというほかありません。
\ 諦める前に、プロに相談!/
パソコン修理のサポート内容を見るSurfaceはなぜ分解しづらい仕組みになっている?
今回はメモリ増設だけに焦点を当てています。
とはいえ、一般的なノートパソコンで異常が起きた時、分解は避けられません。
内部の部品にどのような異常が起こっているのかわからないと修理はできないからです。
そのため、分解できないSurfaceはプロの修理技師をもってしてもなかなか修理できないパソコンとして話題になりました。
なぜMicrosoftはこのような仕組みに仕上げたのでしょうか。
一つの理由として、Surfaceはほかのノートパソコンと比べて非常に薄く、軽量ということが挙げられます。
持ち運びしやすいため外で仕事することができる、ということでSurfaceを買ったという方もいるでしょう。
こうした薄型軽量ボディに仕上げるためには、内部の部品を特殊な配置で組み合わせなくてはいけません。
こうした理由でSurfaceは分解が難しいパソコンとなっているのです。
USBメモリを使ってメモリを増設できる?
ここまで、Surfaceを分解してメモリを増設することは難しいという話をしてきました。
では、Surfaceを買ったら最後、そのままのメモリで我慢するしかないのでしょうか。
結論から言うと、メモリ増設はパソコンを分解しなくても可能です。
では、どのようにして増設を行うのかというと、USBメモリを使います。
USBメモリはパソコンのUSBに差し込むことで、外付けのハードディスクのように使える機器です。
最近では、ものによっては1TB以上のUSBメモリも出てきて、内蔵のハードディスクの容量が少なくてもファイルの保存に困ることはなくなってきました。
また、小型なので持ち運びもできるので、重宝しているという方も多いでしょう。
このように、保存領域として使うことの多いUSBメモリではありますが、使い方によってはメモリの代わりにすることもできるのです。
ちなみに、今回紹介する方法はWindowsでしかできません。
Surfaceは言うまでもなくWindows専用のパソコンなので問題ありませんが、ほかのOSを搭載したパソコンを使っている方は注意しましょう。
ReadyBoostの使い方
Windowsでは、USBメモリをメモリの代わりに使う機能としてReadyBoostというものが用意されています。
この機能を使う前に、まずは空のUSBメモリを用意しましょう。
後で説明しますが、すでになんらかのファイルが保存されたUSBメモリを使うとReadyBoostは利用できません。
あまり重要でないファイルが入っているのならば、パソコンに移し替えてUSBの中の容量を空にしましょう。
もっとも、パソコンのメモリよりも小さいサイズのUSBメモリだと、この機能が使えないこともあるので注意しなければいけません。
目安として、Microsoftではパソコンに搭載されたメモリの3倍の容量を持ったUSBメモリを使うことを推奨しています。
そのほか、USBメモリの処理速度も重要なので、最新のUSBメモリを買うようにしましょう。
パソコンにUSBメモリを差し込んだら、続いてパソコンを起動し、エクスプローラーを起動しましょう。
Windows10ならアンダーバーにファイルのマークのショートカットがあるので、そこをダブルクリックします。
続いて、左のタブから「PC」を左クリックし、その後、USBメモリのドライブを左クリックしてください。
それから、右クリックしてコンテクストメニューを開くと、一番下に「プロパティ」という項目があるのでそこを左クリックしましょう。
プロパティが開いたら、タブの中に「ReadyBoost」という項目があります。
そこをクリックすると「このデバイスをReadyBoost専用にする」という項目がありますので、そこにチェックを入れましょう。
「ReadyBoost専用」という文字が示す通り、この機能を利用すると、USBメモリの容量はすべてメモリだけにしか使われません。
だからこそ、空のUSBメモリを用意する必要があったのです。
これによってUSBメモリをメモリ増設の代わりに使うことができます。
\ 諦める前に、プロに相談!/
パソコン修理のサポート内容を見るメモリ増設でお困りでしたらパソコン修理EXPRESSにご相談ください
今回はSurfaceのメモリ増設について紹介してきました。
メモリの増設は専門知識を持たない人にはなかなか対応が難しいですが、パソコン修理EXPRESSではSurfaceのSSD換装サービスを提供しております。
容量が不足したり読み書きの動作不良が発生したりした場合にでもデータを保護したままSSD換装いたしますのでご安心ください。
パソコン修理EXPRESSでは基本的にすべてのメーカーのパソコンを取り扱っていますし、最短で即日対応することができるので、すぐにメモリを増設したいという方に利用していただきたいサービスです。
店舗に持ち込まずとも出張修理や宅配修理なども承っていますので、まずはお気軽にフリーダイヤルよりご相談ください。
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