【必見】ノートパソコンの掃除方法を詳しく解説
身の回りが汚いとストレスが溜まりやすいですし、衛生的にも良くありません。
そのため部屋やキッチンなどは毎日掃除しているという方もいらっしゃるでしょう。
しかし、ノートパソコンを普段から掃除しているという方はなかなかいないのではないでしょうか。
ノートパソコンは毎日使っていると意外と汚れが溜まってしまいますので、定期的に掃除しないといけません。
とはいえ、そもそもノートパソコンをどのように掃除したら良いかわからない、という方もいるでしょう。
今回はそんな人のためにノートパソコンの掃除の仕方についてレクチャーしていきます。
NPO法人ⅠT整備士協会 理事
その後、会員サポート事業の責任者として全国からの様々なIoT機器サポート対応を行うコンタクトセンター事業の立ち上げと運営に従事し、デジタル機器サポートのスキーム構築にも9年間携わる。
また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として、中小企業のDX化を促進するため法人向けの新たな資格制度を構築。
ノートパソコンの汚れとは?ホコリや手垢?
ノートパソコンは常にキーボードやマウスなどを使って操作しなくてはいけません。
ということは、手垢や菌などが常にキーボードやマウスの表面に付着してしまう、ということでもあります。
実は常に掃除しているトイレなどと比べて、ノートパソコンに付着している常在菌は圧倒的に多いというデータもあるのです。
また、ホコリも見逃せません。
部屋に舞い上がっているホコリはキーボードの隙間やパソコンのファンの中に溜まってしまいがちです。
ホコリが及ぼす悪影響
パソコン内部には、CPU、HDD、グラフィックボード、マザーボード、メモリーなど発熱しやすい部品が多く取り付けられています。
長時間作業をしているとパソコン内部の温度はどんどん上がり、熱暴走により部品の故障や動作の不具合を引き起こしてしまうケースもあるのです。
そこで、熱を効率よく排出するためにパソコン内部にはCPUファンという冷却用のファンが設置されています。
しかしこのファンにホコリが詰まってしまうと熱が上手く排出できないほか、ファンの動作不良といった問題が起こってしまう可能性も少なくありません。
また、ファンのほかにも「ヒートシンク」と呼ばれる、CPUの発熱による故障を防ぐパーツも存在します。
ヒートシンクは熱伝導率が良く放熱しやすい金属でできていますが、ホコリを被ってしまうことによりその放熱性は失われてしまいます。
放熱性が失われればCPUは自身の熱により故障し、フリーズやエラーの原因となってしまいます。
\ 諦める前に、プロに相談!/
パソコン修理のサポート内容を見るノートパソコンの掃除はこれだけあればOK!な道具4点
ここからはノートパソコンを掃除するにあたって欠かせない道具を4点紹介します。
また、ノートパソコンは精密機械なので、取り扱いは慎重に行わなくてはいけません。
掃除用具に使ってはいけないものもリストアップしておきますので、ぜひ参考にしてください。
ノートパソコンの掃除にあると便利なグッズ
まず欠かせないのはハンディモップです。
ノートパソコンの表面をよく見てみると、ホコリがこびりついています。
パソコンは静電気をまとった機械ですので、こうしたホコリを吸い寄せてしまっているのです。
これを取り除くためにはモップを使うと便利でしょう。
パソコンを使う前にモップでササっとホコリを取り除いておくと気持ち良く仕事をすることができます。
モップで取り除けない奥深くに溜まったホコリについては、エアダスターを使いましょう。
隙間にエアダスターを差し込み、シュッと一吹きするだけであっという間にホコリが取れてしまいます。
液晶を掃除するときにはクロスを使いましょう。
パソコンの液晶は使うたびに帯電し、ホコリが付着しやすくなってしまいます。
クロスを使えば液晶を傷つけず、すんなりとホコリを取り除くことができるのです。
最後にスライムタイプのクリーナーをおすすめします。
パソコンには手垢を始めとした油汚れが頻繁に付着するのですが、スライムタイプのクリーナーはこうした汚れを吸着することができるのです。
ノートパソコンの掃除には使わない方が良い道具
液晶を掃除する際にウェットティッシュを使う人がたまにいます。
確かに濡れた布を使えば汚れはスムーズに取れやすいので掃除は捗るでしょう。
しかしながら、ウェットティッシュは液晶を傷付けやすいので注意しなくてはいけません。
汚れがなかなか取れないから、といってゴシゴシと拭いてしまうと液晶が傷付きパソコンの使用に支障を来してしまいます。
また、キーボードの奥の汚れを取るため、といって掃除機も使わないでください。
吸引力の強い掃除機を使うと、キーボードのキーが取れてしまいます。
掃除の前に
道具を用意したらさっそく掃除、といきたいところですが、慌ててはいけません。
特にノートパソコンは精密機械ですので、ちょっとした拍子で故障してしまいかねないのです。
しっかりと下準備をして掃除に臨みましょう。
データのバックアップも忘れずに!
ノートパソコンを掃除していたら故障してしまって中のデータが取り出せなくなってしまった、となったら元も子もありません。
あらかじめバックアップを取っておいて、もしものときに備えるようにしましょう。
電流が流れていない状態にする
電流が流れているまま手を触れてしまうと感電を起こしてしまいかねません。
そうならないよう一度電源をオフにしてから掃除するのをおすすめします。
静電気対策は入念に
静電気は精密機械にとって天敵とも言える存在です。
体が帯電した状態のままノートパソコンに触ってしまって、静電気を起こしてしまった、となれば故障の原因にもなります。
ゴム手袋を着けたり、静電気の置きやすい服を避けたり、といった具合に対策を心がけるようにしましょう。
換気は充分に
掃除が終わった後の室内はホコリが舞い上がっています。
せっかくノートパソコンからホコリを落としても、部屋に舞い上がっているホコリが新たに付着してしまっては意味がありません。
換気することによって部屋からホコリを取り除くようにしましょう。
\ 諦める前に、プロに相談!/
パソコン修理のサポート内容を見るノートパソコンの掃除の方法
下準備が整ったらいよいよ掃除に取り掛かりましょう。
ここからはディスプレイ、キーボード、本体といった各部品の掃除方法について一つひとつレクチャーしていきます。
電源を切る
まずパソコンの電源は必ず切らなければいけません。
パソコンが帯電している状態だと、静電気が起きやすくなってしまうのです。
ただ単にパソコンの電源をオフにするだけでなく、コンセントを抜いておくのをおすすめします。
また、念のためバッテリーも抜いておきましょう。
バッテリーを抜いて数時間ほど置いておくと、溜まっていた電気が徐々に放出されます。
ディスプレイをやさしく拭く
ディスプレイは繊細な製品です。
ちょっとした傷にも弱いので、優しく取り扱わなければいけません。
クロスを使って丁寧に乾拭きするのをおすすめします。
キーボードの拭き掃除
キーボードは特に手垢にまみれた部品の一つです。
奥深くのホコリを取る前に、まずは表面を拭き掃除してあげましょう。
ちなみに、この際にアルコールなどの液体を使ってはいけません。
というのもキーボードの基盤に液体をかけてしまうと、ショートして故障してしまいかねないからです。
こちらもやはり乾拭きして手垢を落とすようにしましょう。
画面を閉じて全体を拭く
最後にパソコン全体を拭きましょう。
この際、念のためにパソコンを閉じてから拭き掃除するのが無難です。
画面を閉じないまま拭き掃除してしまうと、何かの拍子でディスプレイを壊してしまいかねません。
そのため画面を閉じたほうがリスクを軽減できるのです。
ノートパソコンのキーボードは「歯間ブラシ」で掃除!
先ほどはノートパソコンのキーボード掃除にはエアダスターがおすすめだと紹介しました。
しかし、家電量販店に行ってもエアダスターが見つからなかった、というケースがあり得ます。
そういうときは裏ワザとして歯間ブラシを使うのをおすすめします。
歯間ブラシは細かな隙間にもするすると入っていくことができるので、細かいゴミを効率的に取ることができるのです。
ノートパソコンのファンはどう掃除する?
ここまでパソコンの表面の掃除の仕方について紹介してきました。
とはいえ、ノートパソコンは表面もさることながら、内部にも汚れを溜め込みやすい機器です。
特にファンは常に回り続け、ホコリを吸い込んでしまうので定期的に掃除しなくてはいけません。
ファンを掃除しないとパソコンが熱暴走を起こしてしまい、パソコンの電源が落ちやすくなってしまうのです。
もっとも、デスクトップのパソコンならばパーツを外せば比較的簡単にファンは掃除できます。
一方でノートパソコンは分解して掃除しなければいけないので、多少リスクを負わなくてはいけません。
注意点
ここからはノートパソコンのファンの掃除についていくつかの注意点を紹介しましょう。
内部は特に静電気に注意
外部を掃除するときに静電気対策は必要だ、と述べました。
実はこれ以上に内部を掃除するときにこそ静電気対策が欠かせません。
静電気によってキーボードの基盤やハードディスクが故障してしまうと、パソコンが使い物にならなくなるのでくれぐれも注意しましょう。
ゴム手袋だけでなく、ブラシも帯電ブラシを使って静電気対策を行うようにしてください。
電源は分解しない
内部を掃除するためにはノートパソコンを分解しなければいけません。
その際、分解していい部品としていけない部品があります。
特に電源だけは絶対に分解しないでください。
何かの拍子で電源が壊れてしまうと、二度とパソコンが起動しなくなってしまいます。
基本的に電源には分解していけない、というシールが貼っていますが、念のため注意しておきましょう。
基板にはできるだけ触れずに掃除
パソコンの中にある基盤はキーボードの操作をつかさどる大事な部品です。
ここが壊れてしまうとキーボードが入力できなくなってしまいます。
ちょっとした振動でも基盤は壊れてしまいかねないので、なるべく触れないようにしましょう。
ファンはモーターへのホコリの侵入と軸のずれに注意
モーターはファンを駆動するための重要な部品です。
ここにホコリが入り込んでしまうとそもそもファンが動かないということになりかねません。
ホコリを掃除しつつ、モーターに入り込まないよう注意しながら掃除してください。
また、ファンとモーターの間の軸がズレてしまうと、異音の原因になりますので中止しましょう。
CPUのヒートシンクを取り外せるものは外して掃除
ヒートシンクはCPUの温度を下げるために欠かせない部品です。
本来ならばこのヒートシンクについたホコリも合わせて取り除いた方が故障を避けることができます。
しかしながら、ヒートシンクを無理に外してしまって故障してしまった、となってしまっては意味がありません。
取り外した後難なく戻せそうな部品だけを外して掃除するようにしましょう。
CPUファンを外したらグリスは塗りなおす
ファンがスムーズに運転するためにはグリスが欠かせません。
グリスが塗ってあることによってパソコンの冷却効率が高まります。
そのため余裕があればグリスを新しく塗り直すようにしましょう。
ノートパソコンの熱暴走を防ぐためのクリーニング
最近はノートパソコンでオンライン上のゲームをプレイする人が多くなりました。
多くのデータ量を処理しなければいけないゲームをプレイするには、CPUをフル稼働しなくてはいけません。
CPUの稼働率が上がれば上がるほど熱は生まれやすく、その分冷却ファンの重要性が増すのです。
一度ノートパソコンが熱暴走してしまうと、CPUだけでなくキーボードやハードディスクの故障にもつながりかねません。
パソコンを安全に使用するためにも、しっかりとしたクリーニングをするようにしましょう。
\ 諦める前に、プロに相談!/
パソコン修理のサポート内容を見る自身での対応が不安であれば専門業者に依頼を
パソコンの内部クリーニングは道具さえ揃えば対応できますが、パソコンの中にはいろいろな基板など精密機械が詰まっているので、
「自分で掃除することでパソコンが故障してしまわないか不安」という方もいらっしゃるでしょう。
パソコン修理EXPRESSではパソコン内部クリーニングを含め様々なサポートを行っております。
出張駆けつけ対応、店舗持ち込み対応などお客様のご都合に合わせたサポート対応が可能です。
パソコン内部クリーニングのご依頼を検討されている場合や、自分で掃除してしまいパソコンが故障してしまった場合など、お困りのことがございましたらお気軽にお電話ください。
パソコンの内部クリーニングに関する修理事例
パソコン修理EXPRESSでは日々様々なパソコントラブルのご相談をいただきます。
今回はその中でも内部クリーニングが必要だったケースをご紹介します。
修理事例
パソコンの動作が遅いとのことでご相談をいただきお伺いしました。
購入してからかなり年数が経過しているおり内部にホコリがたまっていましたので、
デスクトップ2台分の内部清掃クリーニングを実施。
作業後は無事パソコンの動作が改善されたことを確認しました。
修理事例の詳細は以下のページをご確認ください。
修理事例:北海道札幌市中央区 デスクトップパソコンの動きが遅い/自作PC(BTO) Windows 10
同じようにパソコンの動作でお悩みの場合は、内部クリーニングで改善する可能性があります。
お気軽にパソコン修理EXPRESSにご相談ください。
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