パソコン修理EXPRESS > パソコン修理お役立ち情報 > 動作・起動系トラブル > ループする「更新プログラムを構成できませんでした」の原因と7つの対処法

ループする「更新プログラムを構成できませんでした」の原因と7つの対処法

更新日:2024年01月11日
ループする「更新プログラムを構成できませんでした」の原因と7つの対処法
Windows Updateの実行中やその後の再起動時に「更新プログラムを構成できませんでした 変更を元に戻しています コンピューターの電源を切らないでください」というエラーメッセージが出ることがあります。
このエラーメッセージが表示され、ループを繰り返しなかなかパソコンが起動せずにお困りの方へ、エラーメッセージが表示される原因と対処法について解説いたします。初心者にも分かりやすく解説いたしますので、一つずつ対処法を試してみてください。
監修者:西村 敏正
西村 敏正
NPO法人ⅠT整備士協会 理事
保有資格:パソコン整備士検定/社内IT整備士検定/デジタル庁 デジタル推進委員
2005年4月、パソコン修理関連会社に入社。関西圏を中心に年間1,000件以上のパソコン修理などデジタルトラブル対応を6年間実施。
その後、会員サポート事業の責任者として全国からの様々なIoT機器サポート対応を行うコンタクトセンター事業の立ち上げと運営に従事し、デジタル機器サポートのスキーム構築にも9年間携わる。
また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として、中小企業のDX化を促進するため法人向けの新たな資格制度を構築。

「更新プログラムを構成できませんでした」と表示される原因

Windows 10で「更新プログラムを構成できませんでした」と表示される原因は主に2つあります。

  • USBメモリやSDカード、外付けHDDなどを挿入したままWindows updateを実行した
  • 一度に大量の更新プログラムをインストールした

このような場合に、上記のメッセージが表示され起動に時間がかかる場合があります。

それでは具体的な対処法について見ていきましょう。

まずはとにかく待つ

このエラーメッセージが表示された場合、まずはとにかく待つしかありません。

Microsoft公式ページでは「この問題が発生した場合、変更を元に戻すには約 30 分かかる場合があります。」と記載されています。
参照:“Windows 更新プログラムの構成に失敗しました。 “変更を元に戻す” というエラーが表示される

パソコンによってはそれ以上の時間がかかります。

更新するプログラムの量が多く時間がかかっている、もしくは構成がうまくいかなかったためWindowsをもとに戻す作業をしている可能性があります。

しばらく待っていると何回か再起動を繰り返してから正常に起動します。

パソコンの状態によっては4時間くらい待ったら起動した、という場合もあるようです。

数時間待っても終わらない場合は強制終了するしかありませんが、システムの変更を無理やり中断することになるので、更なる不具合が出る可能性もあります。

最悪の場合OSが壊れて、OSをインストールし直さなければいけなくなる可能性もあります。

今回のトラブルに限らずパソコンの強制終了は最終手段として、基本的にはあまりしないほうがいいです。

「更新プログラムを構成できませんでした」のメッセージが消えてWindowsが起動したら、次の対処法を試してからもう一度Windows updateを実行してみましょう。

対処法1:周辺機器を取り外す

USBメモリなどの周辺機器を取り外す

周辺機器をすべて取り外してからアップデートを行ってみましょう。

USBメモリやSDカード、外付けHDDなどを挿入したままWindows updateを実行すると、更新プログラムの構成がうまくいかずにエラーメッセージが表示されることがあります。

USB接続しているものは全て外し、デスクトップの場合は最低限必要なマウスとキーボードだけ残しましょう。

DVD/BDドライブの中身も空にします。

対処法2:高速スタートアップを無効にする

高速スタートアップとはその名の通り起動時間が速くなる機能で、Windows 8以降は初期設定で有効になっています。

シャットダウン時にパソコンを完全に終了させずに情報を保持することで、次回の起動を高速化します。

起動が速くなるというメリットはありますが、前回終了時の情報で起動するため、完全なシャットダウンが必要なプログラムのアップデートが正常に完了しないことがあります。

高速スタートアップを無効にすると遅いと感じることもあると思いますが、無効にしてからアップデートを行い、更新情報が正常に認識されるか確認しましょう。

高速スタートアップの有効/無効の設定手順は以下です。

高速スタートアップの設定
  1. 「スタートボタン」をクリックし、「設定」を開く
  2. 設定のウィンドウが開いたら、「システム」をクリック
  3. 左側のメニューから「電源とスリープ」を選択し、「関連設定」の「電源の追加設定」をクリック
  4. 電源オプションが開いたら、「電源ボタンの動作の選択する」をクリック
  5. システム設定が開いたら、「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリック
  6. シャットダウン設定の「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外す
  7. 最後に右下の「変更の保存」を押せば完了※有効に戻したい場合は手順6で「高速スタートアップを有効にする」にチェックを入れてください。
    高速スタートアップを有効にする

今回のWindows update以外でも、高速スタートアップを無効にすることでトラブルが解決するケースがあります。
メリットもある高速スタートアップですが、パソコンの動作に不具合がある場合は、常時無効に設定しておくというのも1つの方法です。

対処法3:トラブルシューティングを行う

トラブルシューティングとはWindows 10に搭載されている機能で、自動的にトラブルの改善・修復を行ってくれるものです。

Windows update以外にもさまざまなトラブルに対応しているので、覚えておくと便利です。

Windows updateのトラブルシューティング実行方法
  1. 「スタートボタン」をクリックし、「設定」を開く
  2. 設定のウィンドウが開いたら、「更新とセキュリティ」をクリック
  3. 左側のメニューから「トラブルシューティング」を選択
  4. 「追加のトラブルシューティングツール」から「Windows Update」を選択
  5. 「トラブルシューティングツールの実行」をクリック
    トラブルシューティングの実行
  6. 表示の指示に従ってトラブルシューティングを実行する

トラブルシューティングが完了したら、Windows updateが正常に完了するか確認しましょう。

対処法4:Windowsのシステムファイルの修復

Windowsのシステムファイルの破損が原因の場合、システムの修復を行うことで解決できる可能性があります。

以下のコマンドを実行することで、システムファイルの破損や不正な書き換えなどのトラブルを発見し、修復してくれます。

「DISM.exe」と「sfc /scannow」
「DISM.exe」はWindows updateを使用して破損しているシステムファイルを修復します。
「sfc /scannow」はローカルフォルダにあるキャッシュファイルから修復を行います。
この二つのコマンドを併用することで修復できる可能性が高くなります。

以下の手順で2つのコマンドを実行してみましょう。

DISM.exeの実行方法
  1. 「スタートボタン」を右クリックし、「Windows PowerShell(管理者)」をクリック
  2. 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と聞かれたら「はい」をクリック以下のコマンドを入力して「Enter」キーを押して実行
    DISM.exe/Online /Cleanup-image /Restorehealth
    DISM.exe/Online /Cleanup-image /Restorehealth
  3. 進捗率が100%になるまで閉じずに待機する

「操作は正常に完了しました」と表示が出たら完了です。
このまま以下の手順3から作業を続けましょう。

sfc /scannowの実行方法
  1. 「スタートボタン」を右クリックし、「Windows PowerShell(管理者)」をクリック
  2. 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と聞かれたら「はい」をクリック
  3. 以下のコマンドを入力して「Enter」キーを押して実行
    sfc /scannow

  4. 進捗率が100%になるまで閉じずに待機する

「Windowsリソース保護は、整合性違反を検出しませんでした」と表示が出たら問題ありません。

「破損したファイルを検出し、正常に修復しました。」と表示が出たら修復されているので、再起動してWindows updateのエラーが解決するか確認しましょう。

修復に失敗してしまうと「破損したファイルを検出しましたが、その一部を修正できませんでした。」と表示されます。

その場合は以下のマイクロソフトサポートのページを参考にしてみてください。
参照:システムファイルチェッカー ツールを使用して不足または破損しているシステム ファイルを修復する

上記を試しても解決しない場合、ハードウェアが破損していたり、Windowsの上書きインストールが必要になる場合もあります。

自身での対応が難しいと感じた場合は、パソコン修理EXPRESSへご相談ください。

\ 諦める前に、プロに相談!/

パソコン修理のサポート内容を見る

対処法5:セーフモードでWindows updateを行う

セーフモードとは最小限のドライバーだけを読み込んでパソコンを起動するモードです。

パソコンが正常に起動しない際でも、セーフモードであれば起動できることがあったり、不具合のあるアプリケーションの特定にも役立てることができます。

今回のトラブルでも、パソコンにインストールしているアプリケーションやドライバーに原因がある場合、パソコンをセーフモードで起動した状態でWindows Updateを実行することで解決する可能性があります。

以下の手順でパソコンをセーフモードで起動してみましょう。

セーフモードの起動方法
  1. 「スタートボタン」をクリックし、「電源」ボタンを選択
  2. 「Shift」キーを押しながら「再起動」をクリック
  3. オプション画面から「トラブルシューティング」を選択
  4. 「詳細オプション」から「スタートアップ設定」を選択し、「再起動」をクリック
  5. 「セーフモードとネットワークを有効にする」を「F5」キーを押して選択

上記の手順でパソコンがセーフモードで起動するので、そのまま他のアプリを起動せずにWindows updateを実行してみましょう。

対処法6:Windowsの上書きインストールを行う

セーフモードでWindows updateを行っても解決しない場合、Windows 10の上書きインストールを検討しましょう。

パソコンの調子が悪いときに初期化をして解決する方法もありますが、パソコンを初期化すると保存しているデータはすべて消えてしまいます。

しかしWindows 10の上書きインストールでは、保存してあるデータやインストールしたアプリやドライバなどを削除せずに、Windowsの基本システム部分だけを再インストールすることができます。
(PCメーカーが入れているアプリや、セキュリティソフトなど一部削除されてしまうデータもあります。)

とはいえ、手順を間違えるとデータが消えてしまう可能性もあるため注意が必要です。

また、パソコンの部品などに故障や不具合があった場合上書きインストールを失敗してしまう可能性もあるため、念のためデータのバックアップは取っておきましょう。

自身での作業に不安を感じる方はパソコン修理EXPRESSへご相談ください。最短即日で駆け付けてご対応いたします。

上書きインストールを行う際は時間に余裕を持って行いましょう。
また、キーボードとマウス以外の周辺機器はすべて外してから実行してください。

公式のMicrosoft社のホームページからインストーラーをダウンロードし、以下の手順で実行します。

上書きインストールの手順
  1. Windows 10 のダウンロードページにアクセスして「ツールを今すぐダウンロード」をクリック
    Windows 10のダウンロードページ
  2. 「MediaCreationTool.exe」がダウンロードされたらファイルを開く
  3. ライセンス条項が表示されたら「同意する」をクリック
    ライセンス条項
  4. 「実行する操作を選んでください」と表示されるので「このPCを今すぐアップグレードする」を選択して「次へ」をクリック
    このPCを今すぐアップグレードする
  5. 「Windows 10セットアップ」画面が表示されたら「次へ」をクリック
  6. 「インストール準備完了」画面で「個人ファイルとアプリを引き継ぐ」にチェックがついていることを確認
    ※「個人ファイルとアプリを引き継ぐ」を選択しない場合、全てのデータが上書きされて消えてしまいますので注意してください。
    インストール準備完了
    ※「引き継ぐものを変更」から個人用ファイルやアプリを引き継ぐか削除するかを選択できます。
    個人用ファイルとアプリを引き継ぐ
  7. オプションを確認したら「インストール」をクリックして上書きインストールを実行

数回再起動を繰り返して上書きインストールが完了します。

対処法7:パソコンの初期化を行う

上記の対処法を試しても解決しない場合は、パソコンの初期化を行うことで解決する可能性があります。

パソコンの初期化とは、パソコンを工場出荷時の状態に戻すことです。
つまり、保存しているデータや設定はすべて消えてしまいます。

他に対処法がないと判断した場合に試してみましょう。

パソコンの初期化の手順は以下のページを参考にしてください。
関連コラム:パソコンのリカバリーとは?初期状態に戻す方法と注意点と手順を解説

\ 諦める前に、プロに相談!/

パソコン修理のサポート内容を見る

自力で解決できない場合はプロに相談

初心者にとってパソコントラブルは原因の特定が難しいですが、簡単な対処法で解決することもあります。
今回紹介したトラブルシューティングやセーフモードでの起動はその他のトラブルでも使えるので覚えておくと便利です。

上記の対処法を試しても解決しない、もしくは自力で作業するのが不安という方は、メーカーの窓口や専門の修理業者へ依頼をするのがいいでしょう。

当店ではパソコン整備士の資格を持ったプロが、あらゆるパソコントラブルを最短即日でご対応いたします。
初心者の方にも分かりやすく簡単な言葉でご説明させていただきますのでご安心ください。

店舗持ち込みのほか、出張修理にも対応しています。
パソコン修理の流れはこちらをご確認ください。

詳しい作業料金は実際にパソコンを診断してからお見積りをご提示し、お客様のご了承を得てから作業を開始いたします。
お電話にて症状をお伝えいただければ、おおまかな作業料金をお伝えいたしますのでお気軽にお電話ください。

突然のパソコントラブルは解決しましたか?
このようなお悩みはプロへの依頼が安心
  • Windows Updateが完了しない
  • Windowsが起動しない
  • インターネットが繋がらない
パソコン修理EXPRESSは365日年中無休で全国対応!
よく読まれている記事
キーワード別に見る
キーワード別に見る