Surfaceの電源が入らないのはなぜ?対処法を徹底解説
NPO法人ⅠT整備士協会 理事
その後、会員サポート事業の責任者として全国からの様々なIoT機器サポート対応を行うコンタクトセンター事業の立ち上げと運営に従事し、デジタル機器サポートのスキーム構築にも9年間携わる。
また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として、中小企業のDX化を促進するため法人向けの新たな資格制度を構築。
Microsoft社より発売されているSurfaceは2012年の発売以来、2in1パソコンとして多くの人に使用されており、現在も多数の人に愛用されています。
この記事ではSurfaceの電源が入らない、起動しないといった問題の理由や対処法を詳しく解説します。ぜひトラブルシューティングに役立ててください。
Surfaceの電源が入らない理由
この項目では、まずSurfaceの電源が入らない理由を解説します。
画面が黒いままで反応しない場合
Surfaceの画面が真っ暗なままで反応がない場合、まず疑うべきなのはバッテリー不足です。
前回の使用時にフル充電だった場合でも、スリープ状態が長ければバッテリー不足になっていることがあるため、まずは電源ケーブルをつないでみてください。
充電が切れていないのに画面が黒いまま反応がない場合、また充電ランプがつかない場合などはハードウェアやシステムのトラブルが考えられます。
Surfaceのロゴが点滅している場合
電源は入ってSurfaceのロゴが点滅しているものの、そこから起動はできないという場合は、起動プロセス上のトラブルが起こっている可能性があります。
これは、前回使用時にシャットダウンが正常に行われなかったことで現れやすい症状です。
読み込みマークが消えない場合
「読み込みマーク」とは、パソコンが立ち上がる途中などに画面中央でくるくると円を描くマークです。
この表示が出続けて消えない場合は、システムのアップデートを準備している、または実行中ということを意味しています。
システムアップデートにかかる時間は内容によって変わりますが、時には1時間以上かかることもあるので、この場合は待機するしかありません。
\ 諦める前に、プロに相談!/
パソコン修理のサポート内容を見るSurfaceが起動しない場合の対処法
ここからは、Surfaceが起動しない場合の対処方法を、症状ごとに記載していきます。
Windowsロゴから先に進めない
Windowsのロゴが出るもののそれ以上先に進まない場合、システムによって青い画面の「自動修復」が立ち上がることがあります。
この場合の操作を以下に記載します。
2.「オプションの選択」画面が出るので、そこで「トラブルシューティング」を押す
3.「トラブルシューティング」画面で「詳細オプション」を押す
事前にバックアップを取っていればバックアップから復元できますし、バックアップがない場合は復元ポイントの状態まで戻す方法もあります。
これでも状況を改善できなかった場合は、PCを初期状態に戻す方法もあります。
初期状態に戻すと聞くとデータもすべて消えてしまうことを想像する方が多いと思います。
しかしWindows10であれば、「個人用のファイルを保持する」と「全て削除する」という選択肢があるため、データを残すことも可能です。
この方法でも回復できなかった場合は、MicrosoftのWebサイトにアクセスしてSurfaceの回復イメージをUSB接続のドライブにダウンロードし、この情報を使って復元することもできます。
具体的な操作方法はこの記事の後半に記載している「回復ドライブを使用する」を参照してください。
Surfaceロゴの下でくるくるしている
Surfaceのロゴの下で読み込みマークがくるくると回っている場合は、アップデートなどの更新作業が行われているために立ち上がらない可能性が高いです。
この場合、1時間程度は待って、変化がなければ、当記事の「回復ドライブを使用する」を参照して復元を試みてください。
Surfaceロゴが点滅している
Surfaceのロゴが点滅したまま起動できない場合は、前回使用時に正常なシャットダウンが行われていなかった可能性があります。
原因としては、起動を受け持つプロセスが正常に動作できていないことが考えられますので、無事回復できた場合はシャットダウン操作を確実に行うように注意しましょう。
この状況への対処方法としては、強制的にシャットダウンして、再度起動してみることをおすすめします。
Surfaceを強制的にシャットダウンする方法は、当記事の「強制的に再起動を行う」と「ツーボタンシャットダウンする」を参照してください。
また、この方法でも状態が回復しない場合、当記事の「回復ドライブを使用する」を参照して復元を試みてください。
>「強制的に再起動を行う」を読む
>「ツーボタンシャットダウンする」を読む
>「回復ドライブを使用する」を読む
本体が熱くなっている
Surface本体の温度が上がり過ぎると、正常な起動ができないことがあります。
基本的にSurfaceの使用環境は0~35℃の気温とMicrosoftも明示しているため、直射日光が当たるような環境や、日差しがさす車の中に放置するようなことは避けましょう。
Surface本体が熱くなっていると感じた場合、無理に立ち上げようとせず、涼しいところにおいて温度が下がるのを待ってください。
Surfaceは多くの人が机上に置いていると思いますが、机とSurfaceの間に熱がたまるため、何らかの物体を間に置き、Surfaceの底面が空気に接する面積を増やすと早く温度が下がります。
さらに早く温度を下げたい場合、扇風機の風を当てる、エアコンで室温を下げるなどの方法もあります。
しかし、エアコンの風には水分を含むことがあるので、エアコンからの直接送風は避けましょう。
また、冷蔵庫に入れたり、水や氷で冷やしたりすることは故障につながりますので、絶対に行わないでください。
周辺機器の多さが原因の場合も
SurfaceにUSBなどを介して接続している周辺機器が多すぎる場合、起動がうまくいかないという例も報告されています。
そのため、電源を切った状態で外せるものはいったんすべて外し、再度電源投入してみてください。
この場合有線で接続しているものだけでなく、Bluetoothなどのワイヤレス接続機器も外すことをおすすめします。
この方法で復旧できた場合、一つずつ様子を見ながら接続していけば、不具合の原因になっていた機器を特定できるケースもあります。
\ 諦める前に、プロに相談!/
パソコン修理のサポート内容を見るそもそも電源が入らないときの対処法
この項目では、Surfaceの電源が入らないときの対処法を記載します。
まず、Surfaceに限らず、ノートパソコンで電源が入らない場合はバッテリー不足の疑いがあります。
この場合、充電を実施するだけで解決するでしょう。
また電源が完全に切れているのではなく、スリープ状態である場合や、本体は起動していてもモニター画面が機能していない場合は、ホットキーで問題解消できるかもしれません。
ホットキーとはキーボードの複数のキーを同時に押してパソコンを操作する方法です。
今回の場合、「Windowsキー + P」を押すと、外部モニターの表示設定が操作できるので、画面関連のトラブルなら解消できるかもしれません。
また「Windowsキー + Ctrl + Shift + B」を同時に押すと、ディスプレイドライバーをリセットできるので、やはり画面表示上のトラブル解消が期待できます。
Surfaceをタブレットモードで使用していた場合、音量アップボタンと音量ダウンボタンを素早く3回押す動作もスリープ解除に役立ちます。
これでも状態が改善できない場合、CMOS(シーモス)クリアという方法を試してみてください。
CMOSとはパソコンの起動に関連する部品の名称です。CMOSクリアを行うと、メモリやハードディスクの情報が工場出荷時に戻るので、問題を解消できる可能性があります。
CMOSクリアを行うには、100均などでUSB接続の証明を用意し、SurfaceのUSBポートに接続・点灯するだけです。
これによってsurface内部の電気が放電されてエラー情報もクリアされる可能性があります。
Surfaceをリセットすることも可能
ここまでの対策で問題が解決しない場合、リセットを試してみましょう。
強制的に再起動を行う
Surfaceがうまく起動できない場合、いったん強制的にシャットダウンして再起動することでエラーを解消できる場合があります。
なお、多くのパソコンでは強制的にシャットダウンしたい場合、電源ボタンを長押しすることが多いですが、Surfaceの場合、電源ボタン長押しでシャットダウンできるタイプと、ツーボタンシャットダウンという操作が必要なタイプが存在します。
シリーズ名としては、Surface Pro X、Surface Go、Surface RT、Surface Laptopが、電源ボタンのみを30秒以上押すことでシャットダウンします。
ツーボタンシャットダウンについては次の項目で解説します。
ツーボタンシャットダウンする
Surfaceの中でも、Surface ProとSurface Bookは、シャットダウンするために二つのボタンを同時に押す操作を必要とします。
ツーボタンとは、音量を上げるボタンと電源ボタンで、この二つを同時に15~30秒以上押すことでシャットダウンできます。
なお、前の項目で書いた電源ボタン長押しタイプでも、ツーボタンタイプでも、ハードディスクへのアクセスが行われているときにシャットダウンすると、データが破損したりハードディスクに不具合が発生したりする可能性があります。
そのため、シャットダウンを伴う方法は他の方法を行った後で実施することをおすすめします。
回復ドライブを使用する
回復ドライブとは、問題が発生したときに読み込んで、状態を回復するためのドライブです。
トラブルに備えてあらかじめ作っておくことをおすすめしますが、Surfaceの場合、MicrosoftのWebサイトから回復イメージをダウンロードして対応することもできます。
まずSurfaceに問題が起こる前に既存の情報で復旧ドライブを作る方法を記載します。
なお、この作業を行う前に、16GB以上の容量を持つUSBドライブを用意してください。
「設定」の検索ボックスで「回復ドライブの作成」と入力しリターンすると、「回復ドライブの作成」画面が出ます。
「システムファイルを回復ドライブにバックアップします」を選んで「次へ」を押し、USBドライブをつないだあと、作製ドライブを選択、「次へ」→「作成」で回復ドライブ作成が始まります。
作成にかかる時間は状態によりますが、ある程度時間がかかることは見込んでおきましょう。
もし、事前に回復ドライブを作っていない状態でトラブルが起こったときのためにMicrosoftのWebサイトから回復イメージをダウンロードする方法を記載します。
この場合、16GB以上の容量を持つUSBドライブと、Surfaceのタイプ名、シリアル番号が必要です。
ブラウザで「Surface 回復イメージのダウンロード」を検索し、Surface製品を選択、シリアル番号を入力して「続行」を押し、その後は画面の指示に従ってください。
このドライブを使用する際は、電源を切った状態で回復イメージが入ったUSBドライブを接続し、音量を下げるボタンと電源ボタンを同時に押して、電源ボタンだけすぐに指を離してください。
その後、MicrosoftかSurfaceのロゴが出たら音量を下げるボタンから指を離します。
これによって「自動修復」画面が立ち上がるので以下の手順で操作してください。
「自動修復」画面→「詳細オプション」→「オプションの選択」画面→「トラブルシューティング」→「トラブルシューティング」画面で「詳細オプション」→「ドライブから回復する」という操作を行い、あとは画面の指示に従ってください。
\ 諦める前に、プロに相談!/
パソコン修理のサポート内容を見るSurfaceの修理は修理業者に依頼するのがおすすめ
ここまで、Surfaceの電源が入らない、うまく起動しない、画面が真っ暗という状態に対応する方法を書いてきました。
とはいえ、これらの方法も難しくて対応できないという方もいらっしゃるかと思います。
また、パソコンについてはアプリケーションの操作はしているが、設定を扱うのは苦手と言う人も少なくないでしょう。
パソコンは繊細な物体なので、慣れない作業をすると、かえって問題が悪化することもありえます。
そのため、難しいと思ったら専門業者に依頼することをおすすめします。
パソコン修理EXPRESSはすべてのメーカーのパソコン修理に対応しており、多くのパソコンのトラブルを解決してきた実績があります。
Surfaceの取り扱いにも熟練していますのでSurfaceの電源が入らないときは、まずはパソコン修理EXPRESSにご相談ください。
パソコン修理EXPRESSは全国に拠点を持っており、出張作業の依頼にも対応しているので、店舗に持ち込む余裕がない方やお近くに店舗が無い方も安心です。
突然のパソコントラブルでお困りの際は、お気軽にフリーダイヤルよりお電話ください。
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