【必見】パソコンが動かない時の復旧方法や注意点について解説
NPO法人ⅠT整備士協会 理事
その後、会員サポート事業の責任者として全国からの様々なIoT機器サポート対応を行うコンタクトセンター事業の立ち上げと運営に従事し、デジタル機器サポートのスキーム構築にも9年間携わる。
また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として、中小企業のDX化を促進するため法人向けの新たな資格制度を構築。
「昨日まで動いていたパソコンが突然動かなくなった!」というトラブルは、仕事で使用している方にとって、起こってほしくない事態です。
一方で、よくあるトラブルにも数えられるので、原因や復旧方法、予防策などを講じておく必要があります。
本記事では、パソコンが動かなくなる原因や復旧方法、メンテナンスの必要性について解説します。
故障の状態を確認する方法
パソコンが突然動かなくなった場合は、まず故障の状態を確認する必要があります。
電源の接続確認や外部機器の取り外し、ディスプレイの交換、放電を行い故障の状態を見極めましょう。
ここでは、それぞれの方法について細かく解説しています。
電源ケーブルの確認
最初に確認するべき箇所は、電源コードやケーブルです。
まず、コンセントに電源プラグがしっかり差し込まれているか、確認しましょう。
コンセントが普段見ないような位置にあると、何かのきっかけで抜けてしまっている可能性も考えられます。
また、延長コードを使用している場合も、延長コードがコンセントに差し込まれているかも見落としがちです。
節電タップ付きの延長コードの場合は、節電タップのスイッチが入っているかもチェックしましょう。
さらに、コードやケーブルが劣化してないかも重要です。
次に、パソコン側のコードやケーブルが正しく接続されているかの確認です。
デスクトップの場合は、本体に正しく接続されている際のLEDランプの確認を行います。
ノートパソコンの場合、本体とコンセントを繋ぐACアダプタの接続も見落とさないよう気を付けてください。
また、ノートパソコンをコンセントに繋がずにバッテリーのみで起動する際は、バッテリー切れや、バッテリーの損傷が考えられます。
とりあえず電源コードに繋いで確認してみましょう。
外部機器やディスクを取り外す
電源コードやケーブルの接続が正しいことを確認出来たら、パソコンに接続されているおもな外部機器(マウス・プリンタ・USBメモリなど)やディスクをすべて取り外し、再起動をかける方法を試しましょう。
これらの外部機器の接続は、パソコンに影響を与えている可能性があるのです。
まず、すべて取り外してから新たに接続し再起動をかけましょう。
新たに接続した外部機器に必要なドライバーがインストールされます。
この行為によって起動環境が変わり、うまくパソコンが動く可能性があるのです。
注意点として、これらの外部機器を接続しなおす際は、ひとつずつ行わなければなりません。
一緒に行ってしまうと、どの外部機器に原因があるかわからないことがあります。
故障している可能性のある外部機器は、パソコン本体の故障原因にもなり得ます。
面倒でも原因究明のため、丁寧に行いましょう。
ディスプレイの交換
ディスプレイが壊れていると、パソコン本体が正常に起動していても画面表示されない場合があります。
そのため、どこに原因があるのか確かめなければなりません。
ディスプレイが壊れているかの確認は、外部ディスプレイに接続して行います。
デスクトップの場合は、ディスプレイに接続しているケーブルを外部ディスプレイに変えてみましょう。
ノートパソコンの場合、ディスプレイが一体化していますが、映像出力端子が付いている場合は外部ディスプレイに接続できます。
デスクトップ、ノートパソコンのどちらも、外部ディスプレイに接続して画面表示された場合は、ディスプレイの故障と言えるでしょう。
そのため、デスクトップの場合はディスプレイの交換、ノートパソコンの場合は液晶部分の修理が必要です。
一方で、外部ディスプレイに接続しても画面が映らない場合は、パソコン本体の故障やソフトウェアの異常が考えられるでしょう。
放電の実施
パソコンに不要な電気が溜まることを「帯電」と言います。
帯電は、画面のフリーズやそもそも起動しないなどのトラブル原因になる症状です。
パソコンが動かないトラブルの原因が、帯電によるものであるかを調べるために、放電(溜まった電気の放出)を行う必要があります。
以下の手順でパソコンに溜まった電気を放出しましょう。
2.USBメモリやSDカードなどのディスク類もすべて外す
(ノートパソコンの場合は、バッテリーも外す必要があるので、使用機種の取扱説明書に沿って、バッテリーを正しく外しましょう。)
3.電気の供給が行われない状態で数分放置すると、自然に放電される
4.放電が完了したら、電源コードやケーブルを正しく接続し起動
\ 諦める前に、プロに相談!/
パソコン修理のサポート内容を見るパソコンが動かない原因とは
ここではパソコンが動かない原因について、ハードディスクやディスプレイ、電源ユニットなどの故障による「物理的な障害」と、OSやファイルシステムなどによる「論理的な障害」に分けて解説します。
起動しない、画面が表示されない症状の他にも、フリーズしてしまうなど、それ以外の要因についてもまとめているので、症状と照らし合わせて参考にしてください。
パソコンの物理障害
パソコンの物理障害とは、おもにパソコンを構成する部品や装置(ハードウェア)に起きる障害を指します。
直接目で見ることのできるものが故障することで、ハードディスク(HDD)やマザーボード、ディスプレイモニターや電源ユニットの故障が挙げられます。
ハードウェアはパソコンを構成するための大切な役割を担っているため、どれかひとつの故障でも起動しない、保存できない、画面が映らないなどのトラブルを誘発します。
また、パソコンが動かないという原因に深く関連することが多いのは、マザーボードの故障です。
マザーボードは本体の基盤で、内部の機器(電源やCPU、ハードディスク)を橋渡しする役割があります。
そのため、マザーボードが故障すると他のあらゆるハードウェアに問題が起こり、起動しない、フリーズするなどのトラブルが発生するのです。
また、ハードウェアが物理的に老朽化しているなどの原因も考えられます。
物理障害によるトラブルは、ハードウェアの修理・交換が必要になるでしょう。
パソコンの論理障害
一方で、物理障害の対応後に確認しておきたいのが論理障害です。
論理障害とは、物理障害がハードウェアによるものというように、論理障害はソフトウェアによるものとの見方をします。
パソコンのソフトウェアとはOS(Operation System)やファイルシステム、BIOS(Basic Input Output System)など、パソコンの命令を実行するためのデータのことです。
特に、OSはパソコンのシステムを、BIOSは外部機器を管理するソフトウェアのため、起動に関しても重要な役割を担っています。
例えば、何らかの原因でOSが認識できないと、パソコンが動かずに操作不能になります。
また、OSの一部であるファイルシステムに何らかの異常をきたした場合も、起動に関するデータが読み込めずに、起動できないトラブルが起きている可能性もあるのです。
また、BIOSはパソコンに接続された外部機器(キーボードやマウス、ハードディスク等)を制御するプログラムです。
画面が映らないなどのトラブルは、BIOSの破損などが考えられます。
それ以外の要因
パソコンが動かなくなる、フリーズする、接続が遅いなどの症状は、ネットワークに要因がある可能性もあるでしょう。
また、LANケーブルの劣化や、規格の違うケーブルの使用も原因になります。
さらに、ルーターやスイッチなど、機器の劣化も要因のひとつとなるほか、外部要因として、アクセス先サイトのサーバー容量不足や、プロバイダ側の問題も考えられます。
この場合、自力でどうにかできることではないので、アクセス先やプロバイダの障害情報などを確認するとよいでしょう。
\ 諦める前に、プロに相談!/
パソコン修理のサポート内容を見る動かないパソコンの復旧方法
パソコンが動かない場合に、どのような状態で動かないのかが重要なポイントです。
ここでは、パソコンが動かなくなった場合の復旧方法について、「フリーズしていない場合」と「フリーズしている場合」に分けて解説します。
パソコンの症状に合わせて、ぜひ参考にしてください。
フリーズしていない場合
パソコンがフリーズしていない場合、それぞれの状態に合わせて復旧を行いましょう。
・タスクバーやドックから入力画面を呼び出し入力する
2インターネットの閲覧中
・通信速度が原因の場合やソフトウェアアップデートが溜まっている場合は「待つ」
3ソフトの起動中
・「バグ」の場合は自分での対処は不可能なので、無理にソフトを使用しない
4周辺機器の異常が見られる
・電源コードやケーブルの異常→それぞれに傷や汚れがないか確認して接続しなおす
・マウスやキーボードの異常→マウスドライバーの動作異常が考えられるので、本体からマウスを抜き差しするかマウスドライバーのソフトが最新のものか確認する
フリーズしている場合
パソコンがフリーズしている場合は、ほとんどの操作が不可能になります。
この場合に行えることは、電源スイッチを軽く押して、パソコンが消せるか試すことです。
それでも消えない場合は、電源スイッチをパソコンが消えるまで「長押し」しましょう。
この操作を行う注意点は、完全にフリーズしている状態で行わなければならないということです。
フリーズしていない状態で行うと、パソコン本体にダメージを与えてしまうおそれがあります。
状態を把握できる自信がないときは、修理店やメーカーに依頼することもおすすめです。
\ 諦める前に、プロに相談!/
パソコン修理のサポート内容を見るパソコンが動かない状況を回避する方法
いつ起こるかわからないパソコンが動かないトラブルは、できるだけ避けたいものです。
ここでは、動かないトラブル回避のための方法を紹介しています。
行うことで予防策になるので、パソコンを仕事などで使用している方は、ぜひ参考にしてください。
部屋の通気性や室温を整える
パソコンにとって快適な環境を整えておくことも、突然のトラブル回避するために重要なポイントです。
パソコンの動作環境は10℃から35℃が目安とされています。
例えば夏の暑い日に35℃を超える過酷な状況下での使用は、パソコンが動かなくなるといったトラブルが起きやすいのです。
また、氷点下のあまりにも冷え込んだ場所での使用も、パソコンが起動しない可能性があります。
パソコンの使用には、エアコンなどで室温を調整して行いましょう。
加えて、パソコンの周囲にほこりが蓄積されていることも、温度を上げてしまう要因のひとつです。
そもそもパソコンだけでなく電化製品にほこりが溜まることは、火災の危険性もあるので、こまめに掃除しておくことが大切でしょう。
すぐに使わないアプリケーションの利用を避ける
パソコンが動かない原因として、「重い」ということがあります。
パソコンが重くなる理由は、必要のないアプリケーションが多数インストールされていることや、多数のウィンドウが開いたままになっているなどが挙げられます。
アプリケーションの起動はメモリ不足にも繋がるため、普段必要のないアプリケーションは利用せずにアンインストールすると良いでしょう。
またウィンドウを使ったら閉じるという癖をつけておくのも、パソコンが重くなる原因の予防にもなります。
セキュリティソフトをインストール
パソコンが突然動かなくなる原因のひとつには、「ウイルス感染」もあります。
パソコンが感染するウイルスは、1日に100万種を超える勢いで増殖していると言われています。
そのため、セキュリティ対策は最重要課題で、安心できるセキュリティソフトをインストールしておくことが大切です。
また、ウイルスによっては、セキュリティソフトを動かなくするものや、動作の制限、入力操作をできなくするものも存在しています。
そのため、「感染前のインストール」が重要です。
さらに、日々進化するウイルスに対応するため、それぞれの業者が発売している最新のセキュリティソフトをインストールしましょう。
加えて、セキュリティソフトのインストール以外に、OSやアプリケーションを最新のものにアップデートしておくことも、ウイルス対策のひとつです。
特に、「脆弱性」を修正したセキュリティアップデートは必ず行いましょう。
デフラグでデータベースを整備
パソコンを日々使用していると、ファイルの移動や削除、追加が常に行われています。
そのため、ファイルがさまざまな場所に点在したり、分散されたりする現状が起きているのです。
パソコンが動かない原因にもなり、対処しておかなければなりません。
そこで、「デフラグ(defragmentation)」という作業が必要になります。
デフラグとは、ファイルを断片化するメンテナンス作業のことです。
ファイルを断片化することにより、ハードディスクの動きが速くなり、寿命も延びることがメリットです。
このような作業をし、データベースを整備しておくことで、パソコンが動かないトラブルの予防になります。
メモリやディスクの増設
メモリ不足もパソコンが重くなり、動かなくなる原因になります。
その場合、メモリやディスクの増設を行うことで解消されるでしょう。
メモリの増設を行うためには、現在のメモリの容量を確認しておく必要があります。
ここでは、Windowsでのメモリ容量を確認する方法を紹介します。
手順1:フォルダ内の「ローカルディスク(C:)」を選び右クリックする
手順2:「プロパティ」をクリック
手順3:「使用領域」と「空き領域」を確認
※空き容量は30%異常が望ましいです。
以上の方法でメモリ容量を確認し、必要な場合はメモリの増設を行います。
メモリの増設は、手慣れている場合以外は、修理業者に相談することがおすすめです。
適当に行ってしまうと、パソコンの不具合や破損などの危険性があります。
\ 諦める前に、プロに相談!/
パソコン修理のサポート内容を見るパソコンの定期的なメンテナンスでフリーズを避けよう
パソコンは、使用方法に気をつけたり定期的なメンテナンスをしたりすることで、フリーズなどのトラブルを避けることができます。
一方で、どんなに気をつけていても、起動しない、画面が映らない、フリーズした、インターネットに繋がらないなどのトラブルに見舞われてしまうこともあります。
その場合、自力で無理やり操作を行うと、逆に症状が悪化してしまう危険性もあります。
パソコンは精密機器です。自力で修理せずにパソコン専門業者に依頼することが賢明と言えるでしょう。
パソコン修理EXPRESSでは、OSやデスクトップ・ノートを問わずさまざまなパソコンの修理を引き受けています。
パソコンの不具合でお困りの方は、ぜひパソコン修理EXPRESSにご相談ください。
自身で解決できない場合はパソコン修理店へ依頼を
パソコンが動かなくなる原因は、ハードウェアやソフトウェアの故障、ネットワーク要因など、さまざまなことが考えられます。
まず故障の原因を確認するため、電源コードやケーブルの確認、外部機器の取り外し、放電などを試みるとよいでしょう。
また、フリーズしている場合は、電源スイッチで停止させる必要があります。
一方で、できるだけパソコンが動かない事態を回避するには、パソコンを使用する部屋の温度やウイルス対策、不要アプリケーションの削除、デフラグの実施、メモリの増設が必要です。
万が一のパソコントラブルは、自力での修理は破損などの危険性が伴います。
パソコン修理EXPRESSではさまざまなパソコンのお悩みにご対応していますので、パソコントラブルでお困りの方はぜひ当社にお任せください。
年中無休でお電話を受け付けており最短で即日の修理が可能なのでお急ぎの方も安心です。
「店舗まで持ち込むのが面倒」「忙しくて修理に出す暇がない」という方には、ご自宅へお伺いして対応を行う出張修理が便利です。
その他店舗持ち込み修理、宅配修理にも対応しておりますので、お客様のご都合に合わせて最適なサービスをご提供いたします。
まずは無料のフリーダイヤルよりお気軽にご相談ください。
パソコンの動かなくなったトラブルの修理事例
パソコン修理EXPRESSでは日々、様々なパソコン修理のご相談を頂きます。
その中でも起動しない系のトラブルでご相談頂いた修理事例の一部をご紹介します。
修理事例1
突然電源が入らずにパソコンが起動しないというトラブルでお困りのお客様からのご依頼です。
症状を確認したところ、電源ボタンを押しても通電しないという状態でした。
そこで詳しく診断した結果、電源ユニットの故障が原因であることが判明しました。
そのため、パソコンに適合する新しい電源ユニットに交換したところ、正常に起動するようになりました。
事例の詳細については以下のページをご確認ください。
修理事例:東京都調布市 デスクトップパソコンが起動しない/EPSON(エプソン) Windows 10
修理事例2
パソコンが起動せずお困りのお客様よりご相談頂きました。
お話によると、プログラム更新中にソフトの異常が発生し、エラーメッセージが表示され、その後パソコンが起動しなくなったとの事。
詳しく診断した結果、重篤なシステム破損により起動できない状態で、通常の修復が難しい状態でした。
そのため、データを外付けハードディスクにバックアップし、今回は作業完了としました。
修理事例の詳細については以下のページをご確認ください。
修理事例:滋賀県野洲市 デスクトップパソコンが起動しない/DELL(デル) Windows 10
修理事例3
パソコンが起動しないというトラブルでお困りのお客様からのご相談です。
お客様よりお話を伺ったところ、起動後にメーカーロゴが表示されますが、その後エラーコードが発生し起動しないという症状でした。
詳細に診断した結果、Windowsの更新プログラムの適用時不具合により起動が出来ない状態でした。
そのため、改めて起動情報を作成し、起動修復を実施したところ正常に起動しましたので作業完了としました。
修理事例の詳細については以下のページを御覧ください。
修理事例:東京都中央区 ノートパソコンが起動しない/DELL(デル) Windows 10
このようにパソコンが起動しないという状態でもその原因や対処方法は多岐にわたります。
そのため、起動しない原因をしっかりと特定し、それに合ったふさわしい対処法を行う必要があります。
パソコン修理EXPRESSでは「パソコン整備士」のプロがしっかりと症状・原因を診断し、丁寧に対応いたします。
もしもパソコンが起動しない・動作が遅い等の同じような症状・トラブルでお困りの方はいつでもお気軽にご相談ください。
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